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Rollei Retro80S が一本だけ余っていたので、久しぶりに使ってみることにした。

このフィルムは、感触としては、コントラストと解像度が高め、現像するとフィルムのベースが透明になるのでスキャンした時のヌケがいい、低感度で粒状感が低い、ロールが少ないのでスキャンしやすい、といった印象だ。

また、スーパーパンクロマティックフィルムと呼ばれ、赤外領域まで感光するので赤外線フィルターとの併用で赤外線フィルムとしても使うことができる。

今回は、このコントラストが高めフィルムに対して、あえて Summarit 5cm f1.5 を使ってみることにした。

Summarit は開放付近では軟調なイメージだが、少し絞るとシャキッとするのでそれを見てみたい。

そしてこのレンズは柔らかいトーンが特徴だが、コントラストが高めのフィルムとぶつかり合ったときに、どのような化学変化が起こるか見てみたい。

やっぱり写真はなにかぶつかり合うものがあった方が楽しいかなと。

現像液は、以前はADOX FX-39 を使って良好な結果を得ていたが、今は手元にない。

D76かロジナール か迷ったけど、まずはD76 を使ってみることにした。

現像時間は、いつも使っている digital truth photo のホームページを参考に、D76 (1+1) 20℃ 12.5分で行い、EPSON GT-X830 でスキャン(2,400dpi) している。

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LEICA M6 Summarit 5cm f1.5 Rollei Retro80S

昨日、今日行われた神田祭を控え、嵐の前の静けさといった風情の金曜日の神田明神。

f5.6 で撮ってるが、やはりズマリットは少し絞るとキレ味が鋭い。

さらに、Retro80S のコントラストの高さとヌケの良さが際立っている。

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LEICA M6 Summarit 5cm f1.5 Rollei Retro80S

至る所で思い思いのシーンが繰り広げられているが、そわそわした感じが台風の前日のドキドキ感、といった雰囲気だった。

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LEICA M6 Summarit 5cm f1.5 Rollei Retro80S

なかなか精密な描写だ。

 

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LEICA M6 Summarit 5cm f1.5 Rollei Retro80S

このあたりでが f4 だったが、中間調がよく出ていて好ましく感じた。

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LEICA M6 Summarit 5cm f1.5 Rollei Retro80S

ここもf4。

ほどよいコントラスト、柔らかさ、ヌケの良さが出ていて、このあたりがフィルムとレンズの両方が引き立つように感じた。

では、Summarit を開放付近で使うとどうだったか、ブログで使っていない写真を掘り返してみた。

 

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LEICA M6 Summarit 5cm f1.5 Kodak T-MAX400 (+2 増感)

Summarit を開放、T-MAX400 を2段増感している。

柔らかさや質感がよく描写されているなと。

増感の粗さも感じられない。

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LEICA M6 Summarit 5cm f1.5 Kodak T-MAX400 (+2 増感)

開放だと滲みが出て、まぁその甘さが好きなんですが。

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LEICA M6 Summarit 5cm f1.5 Kodak T-MAX400 (+2 増感)

とはいえ、f2 にするだけで、点光源があっても割としっかりと写る。

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LEICA M6 Summarit 5cm f1.5 Kodak T-MAX400 (+2 増感)

じゃあ、夜景は撮れんのかよ、と六本木ヒルズのレストランから開放で撮ってみた。

確か、1/15 くらいで、手振れもあるけど、やはり開放で夜景は厳しい。

けど、まぁこれはこれでアリだな。

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LEICA M6 Summarit 5cm f1.5 Kodak T-MAX400 (+2 増感)

少しアンダーで撮ると、途端に粒状感が出る。

ここまでで、Summarit は開けても絞ってもいいね、ということはわかったのだが、

Rollei Retro80S に関しては、開放~f2.8付近で撮っていない、ということに気付いた。

そこで、Summarex  8.5cm f1.5 というレンズで撮ってみることにした。

このレンズもダブルガウス型で、開放と絞った時のギャップが楽しい。

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LEICA M6  Summarex  8.5cm f1.5 Rollei Retro80S

確かf2.8 に少し絞った。

このレンズは、被写体が浮き立つような感じと光と影のコントラストがきれいだ。

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LEICA M6   Summarex  8.5cm  f1.5  Rollei Retro80S

最短1m付近で開放で撮影。

この条件だとグルグルボケが出やすい。

このレンズはフレアがかったところの滲み方がきれいで、しかもピント面は解像している。

もうちょっと柔らかいフィルムの方が王道っぽいけど、Retro80S との組み合わせでは、開放でもそれほど甘さは感じられず、なかなかおもしろい組み合わせに思われた。

モノクロフィルムの場合は、現像の仕方によっても変わるし、その後のプリントによっても変わってくるので一概には言えないが、ざっくりとした方向性は掴むことができた。

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