ゴールデンウィーク前半、中盤は、ほとんど家族サービスに明け暮れる日々だった。
唯一、子供たちをそそのかして羽田空港に連れていき、夕焼け&飛行機を撮ったことくらいか。
そんなだいきちを不憫に思ったのか、家人が後半の2日間、自由時間を与えてくれた。よっしゃー。
できれば、導入したばかりのPENTAX645N をフィールドに解き放ちたい。
そこで、八ヶ岳に一人旅に出かけることにした。
計画としては、ちょうど新月だったので星空を撮りつつ、明け方には東山魁夷の「緑響く」やAQUOSのCMで有名な御射鹿池に行き、昼間は「苔の森」として有名な白駒池周辺に行こう。
そして早めに宿にチェックインし、温泉につかる。
我ながら名案だ、と思ったが、当日はあいにくのお天気。
星は無理そうだけど、夜明けころには御射鹿池に着きたい。霧っぽい、幻想的な風景が撮れるかもしれない。
金曜日はなるべく早く寝て、夜中の1時に起き、1時半に自宅を出た。
暗闇の中央道を疾走し、諏訪ICで降り、そこから下道を30分くらい、4時20分ころ御射鹿池に到着した。
PENTAX645N FA 45-85mm F4.5 FUJIFILM ACROS100
天気が悪ければモノクロ、よければカラーと決めていたので、ACROS100 を詰めて撮影。
現像はモノクロ、カラーともにお店に出して、現像、データ化をしてもらっている。
水面は静かで反射もきれいだった。
ちなみに気温は5℃くらい。この季節でも防寒は必須、トレッキングシューズも用意しておきたい。
PENTAX645N FA 45-85mm F4.5 FUJIFILM ACROS100
引きだとこんな感じ。
天気がよい朝だと、緑の反射がきれいだという。
この数分後には、霧にすべて覆われてしまった。
そこで、御射鹿池を後にし、白駒池に向かう。
PENTAX645N A 120mm F4 MACRO FUJIFILM ACROS100
白駒池。
朝6時半ころだったか。この後、雨が強くなったので、一旦、車の中で待機した。
PENTAX645N A 120mm F4 MACRO FUJIFILM PRO160NS
天候が少し回復したので、カラーネガを詰め、マクロレンズで苔の森を狙う。
ただ、苔が生えそろうのは6月~7月にかけてなので、少し早かった。
645のマクロレンズははじめて使ったが、さすが解像力が高そうだ。
PENTAX645N A 120mm F4 MACRO FUJIFILM PRO160NS
PENTAX645N A 120mm F4 MACRO FUJIFILM PRO160NS
中判なので、F4でも被写界深度は相当浅い。
ちょっと暗いところや、絞りたいときは当然、三脚必須だろう。
PENTAX645N A 120mm F4 MACRO FUJIFILM PRO160NS
FUJIFILM X-Pro2 XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS
X-Pro2 でも撮ってみた。ベルビアモードでjpeg をリサイズのみしている。
FUJIのデジタルカメラは、緑や空の青がきれいなので、風景にも合いそうだ。
FUJIFILM X-Pro2 XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS
広角では10-24mm F4 というレンズがあって、すごい欲しいのだけど、なんで防塵・防滴ではないのだろう。
そんなこんなで午前中の撮影を終え、そばを食べたり、ソフトクリームを食べたりしつつ、宿に向かった。
天候が回復したので、翌日の朝、もう一度、御射鹿池にリベンジに向かう。
PENTAX645N FA 45-85mm F4.5 FUJIFILM PRO160NS
この日は晴れていたので、日の出のころには、まずまずきれいな緑の池が撮れた。
FUJIFILM X-Pro2 XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS
だいたい同じ場所から、 X-Pro2で撮影(ベルビアモード)した。
なんだか、結構、PENTAX645と似た写真ではないか!?
PENTAX645の方がネガフィルムの分、やわらかい感じがするし、 X-Pro2 は高い解像感だが、調子というか、描写の方向性が似ていて驚いた。
この後、山で撮影したりもしたが、青空の描写も似ていた。
中判フィルムのPENTAX645 と APS-C デジタルカメラのFUJIFILM 、全く違う性質のカメラなんだけど、画質的には併用する上で親和性が高いというのは発見だった。
さて、この後は、北八ヶ岳ロープウェイに乗って、2200m の空の散歩をすることにした
(以下次号・PENTAX645N を抱えて八ヶ岳へ行く 後編)。