GFX100S を 買う

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突然ですが,GFX100S を買いました.

 

 

 

そのファーストインプレッションや購入に至るまでの経緯について,つらつらと書き留めておこうと思います.

 

GFX100S とはどんなカメラなのか

 

 

GFX100S はフジフイルムから2月25日に発売されたラージフォーマットのミラーレスカメラ.

撮像素子は,43.8mm×32.9mm とフルサイズの約1.7倍,画素数は約1億200万画素,と大型センサー搭載の高画素機だ.

GFX100は 約1,320g だったけど,このGFX100Sは約900gとかなり軽量化されている.

 

同時購入したGF45-100mm F4 が約1,000g なので,レンズの方が重い……

 

大型センサー搭載の高画素機ながらも,手振れ補正内蔵,防塵防滴耐低温対応,小型軽量とフットワークが軽いのが特徴となっている.

またフジフイルム製カメラの特徴の一つであるフィルムシミュレーションに関しても,新しく「ノスタルジックネガ」が追加された.

 

 

 

これは1970年代に台頭したアメリカンニューカラーを想起させる色調が再現されており,柔らかな階調再現、シャドーのアンバーなどが特徴となっているようだ.ニューカラーはあらためて述べるまでもないけど,William Eggleston や Stephen Shoreが有名ですね.

 

機能的にはGFX100 と同等でありながらも,小型軽量,価格も安くなっている(高いけど),ということで発表と同時に注目を集め,予約が殺到したというのもうなずける.

 

ファーストインプレッション

 

さて,実物を見ずに予約せざるを得なかったので,どんな大きさ・重さなのか,どんな質感なのか,グリップ感は,など全くわからない状態だったので手にするまではかなり不安もあったけど,手にした感覚としては,

「軽い!」「握りやすい!」「高級感はあまりない!」

といったところ.

 

だいきちが所有している X-S10 を二回りくらい大きくした感覚かな.

 

いや,二回り以上大きいか

 

APS-Cの X-S10 とセンサーサイズの比較

 

X-S10 を購入して以降,カメラの扱いに重要なのは,「サイズや重さではなくグリップが握りやすいか否か」だと思っているので,その点,GSX100S はグリップが深く,小指もぴったり端にかかるので持ちやすい.

 

 

外装に関しては,Xシリーズと同等で可もなく,不可もなく.

LEICA M10-P や M10-R を持った時のようなドキドキする感覚はないけど,使う道具としては申し分ない.  というか,外装はあまり気にしたことがない.

EVFは,0.5型有機ELファインダーの約369万ドットで,見え方は上々.

背面液晶は,3方向チルト式で,タッチパネルが付いている.

 

 

 

コマンドなどの操作系統は,フジ独特のシャッタースピードダイヤルやISOダイヤルは付いていないので,X-TシリーズやX-Proシリーズに慣れていただいきち的には違和感はあるけど,X-S10 とは似ているので,なんとか使えるかな.

けどまぁこの操作法が一般的なんだろうね.

 

 

というわけで,ラージセンサー(43.8mm×32.9mm )のカメラとしては,機動力が高く,同じようなスペックのGFX100の実勢価格120万円と比べると,約70万のGFX100S は「高いけど安い」と言えるだろう.

 

試し撮り

発売日当日の夕方にマップカメラで受け取り,静かな喫茶店で液晶フィルムを貼り,レンズにフィルターを付け,軽く試し撮りをしてから帰ってきた.

 

jpeg のsuper fine で撮影.そのままだと1枚60MBくらいあるので,ブログ用に1MBくらいにサイズダウンしている.

 

FUJIFILM GFX100S GF45-100mm F4 R LM OIS WR (1/60 f5.6 ISO 2000)

 

ノスタルジックネガで撮影.やわらかいアンバーが心地よい.

ISO を上限12800 のオートにして,絞り優先で撮影した.

 

FUJIFILM GFX100S GF45-100mm F4 R LM OIS WR (1/80 f4 ISO 3200)

 

 

FUJIFILM GFX100S GF45-100mm F4 R LM OIS WR (1/40 f4 ISO 2000)

 

 

FUJIFILM GFX100S GF45-100mm F4 R LM OIS WR (1/40 f4 ISO 3200)

この写真の中央部を切り出してみると…….

 

FUJIFILM GFX100S GF45-100mm F4 R LM OIS WR (1/40 f4 ISO 3200)

 

文字もしっかりと読める.

ブログ用にだいぶサイズダウンしたので,どこまで情報が残っているかわからないけど,とりあえず参考までに.

 

 

FUJIFILM GFX100S GF45-100mm F4 R LM OIS WR (1/40 f4 ISO 8000)

アクロスモードで撮影.

ISO8000 だけど,あまり違和感はない.

拡大するとノイズが出ているけど,フィルムの粒状感のように処理されている感じ.

今回,GFX100S で一番気に入ったのがモノクロだ.

モノクロの階調表現は,X-Pro2 や X-S10 よりも豊かで,ハイライトからシャドー部までレンジが広い印象を受けた.

 

FUJIFILM GFX100S GF45-100mm F4 R LM OIS WR (1/40 f4 ISO 10000)

 

かなり暗かったけど,ISO 10000 で撮影してみる.

そんなに積極的に使いたい感度ではないけど,思いのほか,クリアに写っていた.

意外といけるもんだなと.

 

 

とりあえず,今回は購入して,さっと撮っただけなので,なんとも言えないけど,夕方から夜でも比較的使える印象だ.

今度は,昼間に低感度でレンズも絞って試してみたい.

 

 

そもそも,なんで買ったのか

すでにX-Pro2,X-S10,そしてLEICA M-E を持っているので新しいデジタルカメラを買う気はなかったのだけど,購入に至ったプロセスを振り返ってみたい.

 

【理由その1】機材を集約したかった

昨年のコロナ禍であまり写真も撮れず,家にいる時間も長かった.

そんな最中,5箱分にも膨れ上がった我が家の防湿庫を見て,

「持っていることで満足しちゃって,全然使ってないよなぁ.これからの人生,写真を撮る時間も無限にあるわけではないし,価値あるものであっても使わないものは売るか……」と考えるようになった.

 

そして売ったお金で,これまで高くて買えなかったものを買ってみよう,と.

 

そこでまずは逆に,「どのカメラは絶対に手元に残しておきたいか」考えたところ,それは

 

LEICA M6 Summicron 50mm f2(3rd) と Fujifilm KLASSE W 

 

だった.奇しくも,この2台はだいきちが最初に買ったフィルムカメラだ.

この2台は使い続けたい.50mmのレンジファインダーと28mmのコンパクトカメラ.この2台の組み合わせは,画角的にも,重さ的にも,描写的にも,完璧だと思う.

 

極論を言えば,その後買った数々のカメラやレンズは,(値が付くものは)売ってもいい,ということになる.

これまで,さまざまな機材との巡りあいで長い旅をしてきたけど,結局は原点に帰るんだなぁ,と.

 

そんなこんなで,今年に入ってから,MAMIYA RB67 (最近,海外で人気で高値)やFujifilm GS645 Pro(同じく,ちゃんと動く国産中判フィルムカメラは人気) などはオークションで売却していった.

 

【理由その2】NORITA66用のGFXマウントアダプターを買った

今年に入ってから,e bay を覗いていると,NORITA66-GFX マウントアダプターを発見した.中判向けのアダプターは珍しいぞ.

 

NORITA66 は,このブログでも何度も出てきているが,NORITAR 80mm f2 というレンズが秀逸で,フィルムでよく使っている.

ところが,ボディは若干,信頼性に乏しく,現在は順調に機動しているものの,いつ故障するかわからない.

そこで,NORITAR レンズをデジタルで使えないか,マウントアダプターをここ数年探していたのだけど,35mmカメラ用のアダプターは見かけるが,ラージフォーマット用(GFX,ハッセル,PENTAX645等)は見つからなかった.

そんな時に,NORITA66-GFX マウントアダプター が出ていたので,即買いですよ.全世界で5個限定.海外では,「GLAFLEX NORITA」の名称で知られていて,一部ではいまだに人気が高いのだ.

アダプターは送料込みで16,000円くらい.

 

購入から2週間くらいですべて売り切れていたので,GFXシリーズとの組み合わせでNORITARレンズを愛好している人が世界に5人はいるはずだ.

 

届いたアダプターは,個人が作ったような物だったけど,とりあえずレアものなのでありがたい

 

よくまぁ,こんなニッチな製品を作ってくれたものだ

 

 

これまでGFXには興味がなかったけど,マウントアダプターを買ったことで,「そのうちGFXを買うか,まだ先だろうけど」,と考えたわけです.

この時,マウントアダプターを発見していなかったら,GFX100S はすぐには買っていなかったと思う.

 

 

【理由その3】フジフイルムの哲学に共感した

ちょうどその頃,フジフイルムからGFX100S が発表されたのだけど,ボディで80万円くらいということで,いいカメラだとは思うけど,さすがにこれは買えない,むしろGFX50R が新品も中古もだいぶ値が下がっているので狙い目だなと考えていた.

ところが,

【X lab #9】GFX100S 開発秘話 ~前編~/富士フイルム

 

という動画を見てしまったわけです.

 

この動画がよくできていて,「いかに手振れ補正を付けながら小さくするか」「新しいフィルムシミュレーション(ノスタルジックネガ)をどう作ったか」など,メーカーとしての創意工夫や矜持が感じられる内容で,「GFX100S 欲しいなぁ」と思われる内容だったのです.

 

デジタルカメラの最重要部であるセンサーはフジフイルムが作っているわけではないので,どうしても最新スペックというわけにはいかないけど,そこを工夫によってスペック競争ではなく,独自の世界観で勝負している.そのメーカーとしての哲学に共感したわけです.

今だったら,フジとライカには,スペックだけではない魅力があるなと.

 

このあたりから,俄然,GFX100S に傾きかけるのだけど,後は先立つものをどう工面するか…….

 

思い切って機材整理をする

ここで【理由その1 機材整理をしたかった】にも繋がるのだけど,とにかく持ち出しをせずに,GFX100S+レンズ の費用を捻出したい.

そして費用捻出だけでなく,この機会に,「使用頻度の低いもの」,そして「使ってもしっくりこないけどコレクション的には価値あるもの」,も売ることにした.

具体的には,

SUMMAREX 85mm f1.5 や SUMMILUX 35mm f1.4(2nd) ,SUMMARIT 50mm f1.5(Mマウント) も売却した(涙)

 

これらは,使っていてもどうもしっくり来なかったのだけど,正直,価値はあるし,評価が高いものなので持っていた.

けど,これは俺が持っていても宝の持ち腐れだなと.

 

いまはライカレンズが再び高騰しているようで,評価額もかなり破壊力が高く,おかげさまで他の売却機材と合わせてトータル的には GFX100S と GF 45-100mm f4 の価格を大きく上回ることができた.防湿庫も整理され,気分的にもだいぶすっきりした.

 

というわけで,これからはGFX100S の使用頻度を上げていきたいところだけど,現状では約2kgなので「いつも持ち歩いて気軽にスナップ」という用途にはそれほど向いていない.ので,軽い単焦点レンズが欲しいところだ.

 

 

そんなこんなで,フィルムカメラのKLASSE ,そしてAPS-C フォーマットのX-Pro2 や 動画にも向いているX-S10 ,こういったカメラと適材適所でシステムとして運用していきたいと考えている.

 

 

フジフイルムのAPS-C,35mm フルサイズ(フィルム),中判センサー 揃い踏み .NATURA1600 が期限切れなので早く使わねば.

 

おしまい.

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