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ペトリカラー35は、1968年に発売された沈胴式のレンズシャッター機で、非常にコンパクトなカメラだ。

和製ローライ35とも称されるように、限られたスペースの中にシャッタースピード、絞り、距離ダイヤルが巧みに配置されており、その操作性はローライ35を凌ぐとも言われている。

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▲①がシャッタースピードダイヤル、②が露出計のバッテリー確認ボタン、③が絞りダイヤル、④が距離ダイヤル、⑤が巻き上げレバー

ピント合わせは目測式。ファインダー内に、「山の絵、5m、3人並んだ絵、2m、1.5m、1.2m、顔の絵」が記されているので、被写体までの距離を推定して、④の距離ダイヤルを回転させて距離を合わせる。

またファインダー右側には指針式の露出計が備わっており、レンズ鏡胴部にあるISO感度、シャッタースピード、絞り値によって露出を合わせる。

このように、ファインダー内の情報を見ながら右手でシャッタースピード、絞り値を変えられるので、被写体を見ながら感覚的に操作ができる。

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▲レンズを伸ばした状態。鏡胴部でISO感度の設定を行う。
露出計の電池は、H-C(MR44)型の水銀電池1個だが、現在は入手できないのでLR44で代用する。

LR44の方が電圧が高いので、そのままの使用では露出がアンダーになってしまう。
露出計の個体差もあるが、だいたい1/3~2/3くらいISO感度を下げると適正値になる気がする。

今回はISO200のフィルムを使用したので、ISO感度を125に設定して撮影した。

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▲レンズは、距離ダイヤルを回転させることで伸縮できる。レンズが沈胴した状態ではシャッターは切れないようになっている。

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▲KLASSE もコンパクトだが、それよりも小さい。

ペトリカラー35 の機能を追求した結果として滲み出てくる審美性はバウハウスのデザインを彷彿とさせ、「形態は機能に従う」(ルイス・サリヴァン)という言葉を想い起こさせる。

とはいえ、カメラは使ってなんぼ。出てくる絵がよくなければ意味がない、というわけで試し撮りをした。

使用したフィルムは期限切れのTudorcolor200、カメラの指示する露出通りに撮影した。

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PETRI Color35  C.C petri 40mm f2.8  Tudorcolor200

なんとなく、下町の風景が似合いそうだったので立石へ。

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PETRI Color35  C.C petri 40mm f2.8  Tudorcolor200

暗い路地だったけど、なかなかよく写っているなぁ。

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PETRI Color35  C.C petri 40mm f2.8  Tudorcolor200

このあたりの飲み屋街も再開発で取り壊される予定のようだ。

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PETRI Color35  C.C petri 40mm f2.8  Tudorcolor200

露出と距離をだいたい合わせておけば、さっと撮れるので、ブラブラ散歩するときのお供としては最高だ。

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PETRI Color35  C.C petri 40mm f2.8  Tudorcolor200

京成立石駅前。

なんだか、昭和に撮った写真のようだ。

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PETRI Color35  C.C petri 40mm f2.8  Tudorcolor200

暗いところだと露出計があてにならないこともあるけど、特に問題なさそうだ。

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PETRI Color35  C.C petri 40mm f2.8  Tudorcolor200

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PETRI Color35  C.C petri 40mm f2.8  Tudorcolor200

京成立石から曳舟にやってきた。

逆光気味だったけど、飛ばずに写っている。

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PETRI Color35  C.C petri 40mm f2.8  Tudorcolor200

曳舟の京島にある商店街。ここもかなりの昭和感を醸し出していた。

屋外の絞れるところだと距離を3m~5mくらいに合わせておけば、まぁなんとなく被写界深度内に入るので、目測式も慣れれば使いやすいのだろう。

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PETRI Color35  C.C petri 40mm f2.8  Tudorcolor200

曳舟から浅草で途中下車。

浅草寺に久しぶりに行ってみたけど、ここはすごいことになっていた。

平日だったけど観光客で溢れかえっていて、仲見世通りまで行かずに退散しました。

というわけで、ペトリカラー35を見てきたが、使い勝手の良さ、携帯性の良さはもちろんのこと、ピントのキレ、描写の厚み、適度な柔らかさ、発色もまずまず、と写りに関しても魅力的で、非常に完成度の高いカメラだと感じた。

またシャッターは機械式で電池がなくてもシャッターは切れるので、旅カメラのサブ機としても活躍してくれるだろう。

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