前回の一人旅は昨年の9月に行った長崎・五島列島だった。
その時は皿洗いでポイントを稼いだが、人間というのはすぐに慣れてしまう生き物ですね。
最初は「あー、お皿洗いしてくれたんだ。ありがとう」なんて言っていたのに、それが次第に当たり前のようになってくる。皿洗い=加点、だったのが、皿洗い=現状維持 になってくるわけです。あー、こわいこわい。
まぁここで揉めても一つもいいことがないことは経験的にわかっているので、さらなる加点の方法を探すわけです。
……というわけで、風呂洗いをプラスして雌伏すること半年、ついに一人旅の許可が下りましたぜ。
で今回の行き先は、以前から計画していた和歌山県に決めた。
大きな狙いは二つ。
和歌山の漁港、漁村を巡ることと熊野古道を歩くこと。
この二つを効率的に達成するため、羽田空港から関西国際空港へ行き、そこからレンタカーで和歌山県を南下して漁村を回り、熊野古道や熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)に寄って、南紀白浜空港から帰るというルートを計画した。
機材は悩みに悩んで、以下をセレクト。
レンジファインダー:FOCA(50mm) 、LEICA M6(28mm、50mm)
一眼レフ:PENTAX MX(50mm、135mm)
コンパクトカメラ:KLASSE W(28mm)
中判カメラ:FUJICA GS645(75mm)
デジタルカメラ:X-Pro2(10-24mm、18-55mm)
三脚:GITZO GT1545T
まぁ毎度のことながら、あれもこれもと踏ん切りは悪いけど、移動はレンタカーなので機内持ち込みのカバンにさえ収まれば問題ない問題ない。
■初日
フィルム20本をハンドチェックしてもらい、7時15分の便に乗り、朝の遅延等もあって9時過ぎに関空に到着。レンタカーで出発する。
まずは和歌山県北部の雑賀崎漁港を目指す。その途中、桜の名所の根來寺や和歌山城に立ち寄ったけど、まだ2,3分咲きといったところだった。
FUJICA GS645 EBC FUJINON 75mm f3.4 FUJIFILM PRO400H
そして雑賀崎漁港に到着。いや~、この景色いいなぁ。
高台に向かって段々に隙間なく家が建てられている。イタリアのアマルフィに似ているなんて話もありますが、確かに。
FUJICA GS645 EBC FUJINON 75mm f3.4 FUJIFILM PRO400H
近づくとさらに迫力が増す。いったいこの町の中はどうなっているのだろう。
しかし、PRO400H は相変わらず青いな。
KLASSE W SUPER-EBC FUJINON 28mm F2.8 Fujifilm C200
クラッセでも撮ってみると、こっちの方が色味は現実に近い。
FUJICA GS645 EBC FUJINON 75mm f3.4 FUJIFILM PRO400H
昼間だったので漁も終わり、のんびりとした雰囲気が流れていた。
LEICA M6 Summicron f2/50mm(3rd) Kodak T-MAX100
LEICA M6 Summicron f2/50mm(3rd) Kodak T-MAX100
そして町の中へ入っていく。
路地、階段で迷宮のようだ。
KLASSE W SUPER-EBC FUJINON 28mm F2.8 Fujifilm C200
LEICA M6 Summicron f2/50mm(3rd) Kodak T-MAX100
LEICA M6 Summicron f2/50mm(3rd) Kodak T-MAX100
お店もちらほら見かける。
KLASSE W SUPER-EBC FUJINON 28mm F2.8 Fujifilm C200
LEICA M6 Summicron f2/50mm(3rd) Kodak T-MAX100
LEICA M6 Summicron f2/50mm(3rd) Kodak T-MAX100
FUJICA GS645 EBC FUJINON 75mm f3.4 FUJIFILM PRO400H
そして上まで登ってきた。
屋根と港の景色は壮観だった。
てっきり行き止まりになっているかと思ったけど、頂上まで来ると、山頂付近を通る反対側の道路に出た。
KLASSE W SUPER-EBC FUJINON 28mm F2.8 Fujifilm C200
そんなこんなで、約2時間。散策を楽しみ、次の町へ向かうことにした。
(次回に続く)
だいきち殿
>>漁村を巡ることと熊野古道を歩くこと。
熊野古道は1回行った事があります、。何せ三重県人なので。
写真の家並みがアマルフィに似ていて、不思議な印象です。まあ、織田裕二の映画で見ただけですが。
α7Ⅱ買われましたか! 私は2年半使っていますが、十分に満足して使っていました。フォカの写りも楽しみですね。
そろそろα7Ⅱからのステップアップを4月くらいに考えています。
連豆さん、こんにちは。
連豆さんは三重でしたか。私、紀伊半島エリアは初めてだったので非常に楽しかったです。パワースポットが多く、リフレッシュできました。
熊野古道は、まぁ部分的に表層を歩いただけなんですけど、それでも神々しかったです。
雑賀崎は海と山が面していて、その斜面に所狭しと家が立ち並び、その魅力に引き込まれました。本当は何箇所か回る予定でしたが長居してしまいました。
α7Ⅱは、FOCAのアダプターがα用しかなかったので、いつかは買おうと思っていました。使用頻度の低いフジのX-T10とズームレンズがあったのでそれと交換した感じです。
思ったよりしっかりしているので、テンションは高いのですが、いかんせん、使いこなすには時間がかかりそうです ^ ^;
どもども、だいきちボンバー殿。
軍の編成は素晴らしいですね。全く隙が無いです。これらを全て実戦に投入するとなると大規模な戦闘になりそうですね。
和歌山の漁港を歩くというのは素晴らしいですね。拙僧も、まだ写真趣味が始まったばかりの頃にAiSニッコール50mmF1.8とコシナ20mmF3.8でユースホステル周辺の漁港を歩いたことがあります。確かフィルムは懐かしのインプレッサ50でした。登場は東京に住んでいましたから今は無き「東京~那智勝浦」に乗ったはずです。ネガが出てこないかなあ。
確かにフジフィルムの400Hというフィルムは青いですね。それでいてC200の方も不思議な発色の残し方(削り方)をしますね。TMAX100の安定感とは正反対ですが、それはそれで興味深いものです。
熊野古道は拙僧のように邪念の多い者にとっては退屈で辛いものでした。フォカあたりが稼働となるのでしょうか。
和歌山のオレンジYHはまだ残っているはずだから、行ってみようかなあ。
Rikkieさん、どうもです。
今回の編成は相当悩みましたが、現時点でベストに近い布陣です。PENTAXをNIKON F2かF3にしようか最後まで悩みましたが。
と言っても、GS645がフィルム1本目を取り出した時に巻き太りをしていて(これは前回の長崎旅行でもそうだったのですが)、これはもう使えないなと戦線離脱してしまいました。こいつを参戦させたのは失敗でしたね。
フィルム趣味を再開した時に最初と2番目に購入したKLASSE と M6 が結局一番信頼感や歩留まりがいいので、その後買った数々のカメラはいったいなんだったのか、と思うこともしばしばです。
熊野古道は、長時間歩く気力も体力もないので、おいしそうなところをちょびっと経験しただけの、なんちゃってレベルです。ご指摘の通り、FOCA で荘厳な感じで撮りたいと思ったのですが、上がりを見るとちょっと期待外れでしたね (> <)