気軽にさっと撮りたいな、という時はオートフォーカスもいいんだけど、だいきちが持っているオートフォーカスカメラは、KLASSE と GR1 、そして以前はCONTAX G2 だったけど、どれも一眼レフではないのでピントが実際に合っているかはわからない。
NIKON F100 は持っているのだけど、マウント変更の際にオートフォーカスのレンズはほとんど売ってしまい、タムロンのズームが残っているだけ。できれば単焦点を使いたい。
そこでせっかくなので、他のメーカーを使ってみるか、と調べることにした。
で、候補にあがったのは、ペンタックス、ミノルタ、キヤノン。
レンズの描写も調べてみると、ペンタックスのFA 35mm f2 や FA 50mm f1.4 の描写が気に入った。
そしてMZ-5 というボディを4000円弱で発見したので購入することとした。
MZ-5 が到着してすぐ、FA 35mm f2 も購入した。
MZ-5 は1995年の発売。レンズ側での絞り設定やダイヤル式のシャッタースピード設定、露出補正など、アナログ感を残した操作性なので、機械式カメラに慣れた人にも使いやすい。
で、1本撮り終わって現像に出し、意気揚々と取りに行ったら……。
なんとまぁ、未露光でした。
1枚も写っていないんですよ。
はじめての経験に呆然としつつ現像代を払い、なにがおかしかったのか考えながら帰途についたわけです。
で、家でレンズを外して空シャッターを切ってみると、なんとまぁミラーが動いていない。これでは光がフィルムに届かないよなぁ。
どうやらミラーを上下させる軸が壊れていて、それはこの型の持病の一つのようでした。
なんで気が付かなかったのか。
ブラックアウトしない気がするな、とは思ったけど、小気味よくシャッター、巻き上げが動いていたので気にしなかったんですよ。恥ずかしながら。
修理することも考えたけど、まぁ一度返品して買いなおした方がよかろう、と返品しました。
往復の送料はお店が負担してくれたので、実質、フィルム代と現像代、そして試し撮りに費やした時間は無駄になったわけですが、それはまぁ中古カメラを買う代償なのでしょうがないところでしょう。
そして途方に暮れるFA 35mm F2 のためにも、至急、新しいボディが欲しい。
というわけで、Z-20 P (1993年発売) を購入。2000円弱でした。
MZ-5 より一世代前なんだけど、なかなか作りもしっかりとしているし、だいきちが特に使う絞りの調節や露出補正がしやすい点に惹かれたのです。
もちろん、ミラーの上げ下げもしっかりと確認します。
購入後、その足で試し撮りに突撃です。
PENTAX Z-20P FA35mm F2 Fujifilim C200
とりあえず、写りうんぬんよりも、無事現像できたことにまずは安心しましたね。
PENTAX Z-20P FA35mm F2 Fujifilim C200
京浜急行の子安駅から第一京浜を南に進むと子安浜という漁港がある。
PENTAX Z-20P FA35mm F2 Fujifilim C200
あいにくの曇天だったが、色乗り、ディテールもよさそうだ。
PENTAX Z-20P FA35mm F2 Fujifilim C200
小さめのボディは手になじみ、レンズ、電池(2CR5)込みでも740gとAF一眼レフにしては軽い。
PENTAX Z-20P FA35mm F2 Fujifilim C200
PENTAX Z-20P FA35mm F2 Fujifilim C200
子安を後にし、横浜駅のヨドバシカメラでLOMOフィルムを買った後、東横線で東京に戻る。
その途中、白楽駅で途中下車。六角橋商店街へ向かう。
PENTAX Z-20P FA35mm F2 Fujifilim C200
この商店街は結構前に来たことがあるけど、昭和な感じがほとんど変わっていないことに驚いた。
PENTAX Z-20P FA35mm F2 Fujifilim C200
お正月でお休みの店も多かったけど、この雰囲気はなかなかですね。
PENTAX Z-20P FA35mm F2 Fujifilim C200
このレンズは柔らかくも撮れるし、ディテールもいいし、いいレンズだと思う。
PENTAX Z-20P FA35mm F2 Fujifilim C200
また、最短撮影距離が30cmと寄れるのがうれしい。
PENTAX Z-20P FA35mm F2 Fujifilim C200
PENTAX Z-20P FA35mm F2 Fujifilim C200
PENTAX Z-20P FA35mm F2 Fujifilim C200
一緒に散歩したFOCA と記念撮影。
というわけで、PENTAX Z-20 と FA35mm F2 の試し撮りを行った。
いや~、Z-20P、いいカメラです。35mmもいいレンズ。
オートフォーカスカメラは、コンパクトカメラやレンジファインダー、機械式カメラとはまた違った楽しさがありますね。
ただ、オートフォーカスはなんとなくそれなりに撮れてしまうので、散漫な画になってしまうこともある。ピントというか撮り手の意志があいまいになりがちなので、その点に注意しながら楽しんで使っていきたいものだ。
おしまい。
どもども、だいきちボンバー殿。
MZ-5というのはMZシリーズの中でも上級機なのですが、MZシリーズはあらゆるクラスで必ず壊れます。文中にもある通りギア周りですね。大抵の場合はモーターが空回りする音がして不動だったり分かったりするのですが、撮影できるように見えてしまうのは残念でしたね。拙僧もMZシリーズは見た目がスマートなのでリスクを背負って買っていたのですが、大粛清でリスクを背負うようなカメラは動くうちに処分しました。現在、ペンタックスのAFレンズのプラットフォームはZ-1Pです。ちょっと鈍重に見えますけどZシリーズはあまり壊れないですね。
先日の肝心のポートレイト撮影でオートロッコール100mmF3.5をつけたX-700が4カット目でシャッター不動になりました。それで捨てようかと思ったのですが、昨日弄ったら動くようになっていたんですよね。それでも、肝心の撮影の時には電子シャッター機は前線から下げようかと思っています。
それにしてもFA35mmF2を、ポンと入手できるとは羨ましい。
どちらかというと裏路地に入ってからの方が映えますね。フジフィルムC200というフィルムとの相性なのか昭和感や退色感があります。
AFカメラにも、それに見合った魅力がありますよね。困ったのはデジ一眼カメラと併用するとデジのつもりで撮っていたカメラがフィルムカメラで無節操に連射をしていたということがあります。
これはカメラの責任ではありませんが。
併用するときはフィルム一眼レフカメラはMFにした方が混乱しないで済みそうです。
MZシリーズはいいカメラだと思うのですが、やはりギア周りですか、ちょっとこれから使うのには信頼性が低いなと感じました。
その点、Zシリーズは、古いわりにはしっかりとした感触があったので、むしろこっちの方がいいなと思った次第です。Rikkieさんも同意見のようなので、Z-20に対して信頼感と愛着が増しました。
X-700はあれば便利だよなぁ、と常に欲しいと思っているんですが、どうも電子式が気になって、SR-T101を使ってます。
肝心の時に故障が気になるというのは、精神衛生上もよくないですからねぇ。コンタックスも同じ立ち位置ですが。
FA35mmF2は一応一通り悩みました。単焦点のAFレンズを1本も持っていないので、FA50mm1.4やニコンの50/1.4Dも考えたのですが、違う画角にしようと思い、少し値が張りますがFA35mmにしました。35mmはあまり使わない苦手な距離なので、むしろこれで鍛えようと思って買いました。
ただ結局がマニュアルが便利だなぁ、と再認識する場面もしばしばでした。