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今年の夏は、家族でグアムに行くことになった。

砂浜遊びやシュノーケリングなども行うので、防水のカメラを持っていきたい。

デジタルカメラならば、ニコンやフジフイルム、オリンパスなどから出ているが、できればフィルムで撮りたい。

すると懇意にしているカメラ屋さんでNIKONOS を発見、購入することにした。

 

 

購入したのは、NIKONOS Ⅳ-a という型。

NIKONOS はⅠ型からⅢ型までは機械式、Ⅳ型以降は露出計内蔵の電子制御式シャッターとなっている。

 

 


軍艦部。

操作はシンプルで、フィルムの感度を設定し、基本的には 「A」 のTTL絞り優先AEで撮影する。シャッタースピ―ドは、1/30秒から1/1000秒 の範囲で、露出がその範囲内ならば、ファインダー内に赤丸が点灯する。

「M」は、緊急用の機械式シャッターで1/90。

「B」は、バルブシャッター、「R」で巻き戻しを行う。

実は、このスペック、「リトルニコン」 ことNIKON EM と全く同じ。NIKONOS Ⅳ-a の機構面はNIKON EM をベースとし、堅牢なハウジング機構やOリングの使用により50m防水を実現している。

 

 

特徴的なのは、標準の35mm f2.5 のレンズ。

このレンズは、レンジファインダーのニコンSマウント時代のレンズの設計をベースとし、曲率やガラス材料の見直しが行われてNIKONOS 用として搭載されている。

またピント合わせは目測式だ。

大丈夫かなぁ、と不安になるが、このレンズは被写界深度が目で見てわかるように工夫されている。

上の写真では、絞りはF16 に設定しているが、レンズ上部のオレンジの印を見ると「1.2m強 から ∞」 を囲んでいる。つまりこの範囲はピントが合うということが視覚的にわかる。

 

 

絞りを開放方面に回すと、オレンジの幅がどんどん狭くなっていく。当然のことながら、「絞りを開けると被写界深度は浅くなる」ということがわかる。

上の写真では、2m 前後のところでピントが合う。

開放付近でピントを合わせることは難しく、なるべく絞って使いたい。

またこのカメラは水陸両用だが、水中と陸では、ピント合わせの距離が異なることに注意が必要だ。

「水中では、水の屈折率(1.33)倍だけ物が大きく見えるため、レンズの画角が狭まることと、水中で目測した距離でピント合わせをおこなわねばならない」(ニッコール千夜一夜物語 第八夜 W Nikkor 35mm F2.5より)。

 

む、難しい……。

一回読んだだけで意味がわからないが、まぁ水中では目で見た距離で合わせればよいということだろう。

被写体までが3mに見えたら、3mに合わせる。

じゃあ、陸ではどうすればいいのか。

水中写真のホームページによると、「水中では見た目が1mということは、実際の距離は1.33m」 だという。確かに。本当は遠いんだけど、モノが大きく見えるので近くに見える。

つまり、ニコノスのレンズは、実際の距離が1.33mのところを1mと換算しているので、「実際の距離×約0.75」 にすれば陸上でピントが合うと思われる。

前置きが長くなったが、「ちゃんと写るのか」 「陸上ピント合わせの計算式は合っているのか」 を確認するために試し撮りを行った。

 

 


NIKONOS Ⅳ-a  NIKKOR 35mm f2.5  UltraMax400

まず 「ちゃんと写るのか」 だが、結論を先に言うと、ご覧の通り、ちゃんと写りません 。

出発直前なのに初期不良とは \(^o^)/

すべて 「A」 で撮影したが、半分はシャッターがおかしかった (ちなみにNIKONOS のシャッターは、縦走り)。

 

 


NIKONOS Ⅳ-a  NIKKOR 35mm f2.5  UltraMax400

次に陸上でのピント合わせ。

「花火あります」 までの距離は、一眼レフで計測すると 「2m」。

そこで 「2m×0.75」 の 「1.5m」に設定したところ、ピントは来ているようだ(絞りはf4)。

 

 


NIKONOS Ⅳ-a  NIKKOR 35mm f2.5  UltraMax400

 

「ホッピー」 までの距離は、「1.5m」。

「1.5m×0.75」 だと 「1.125m」 になるので、「1m~1.2m」 に設定したところ(絞りはf5.6)、ピントは来ているようだ。

どうやら、陸上での計算式 「実際の距離×0.75 」 は使えそうだ。

 

 


NIKONOS Ⅳ-a  NIKKOR 35mm f2.5  UltraMax400

 

 


NIKONOS Ⅳ-a  NIKKOR 35mm f2.5  UltraMax400

 

昼間に感度400のフィルムを使えば、f11、f16 あたりになるので、ピントを気にせずにサクサク撮れる。

突然雨が降ってきても平気だし、スナップシュータ―として使えるのでは。

 

 


NIKONOS Ⅳ-a  NIKKOR 35mm f2.5  UltraMax400

 

色もいい感じ。

 

 


NIKONOS Ⅳ-a  NIKKOR 35mm f2.5  UltraMax400

 

 


NIKONOS Ⅳ-a  NIKKOR 35mm f2.5  UltraMax400

 

 


NIKONOS Ⅳ-a  NIKKOR 35mm f2.5  UltraMax400

光がいい感じの道だったので、前ボケを入れてf5.6で撮った。

 

 

 


NIKONOS Ⅳ-a  NIKKOR 35mm f2.5  UltraMax400

 

逆光も試してみたが、大きな問題はなさそうだ。

普通に陸上で撮った写真がよく写っている。しかも目測式が使いやすい。

すっかりNIKONOS に魅了されたのだが、いかんせんシャッター不良では使えない。

すぐにお店に連絡したところ、もう一台の在庫を送ってくれるという。

 

しかし、2日後に迫ったグアム旅行には間に合わない。

どうするか……、家で悩んでいたところ、「M」(機械式シャッター・1/90) だとシャッターが正常に切れることに気が付いた。

せっかくだし水中カメラは持っていきたい、というわけで、すべてシャッタースピード 「1/90」で勝負することに決めた(次回・NIKONOS と GoPro で水中写真 に続く)。

 

 

2 のコメント

  1. どもども、だいきちボンバー殿。
    ニコノスIV-aですね。持っていますよ。
    あっしは雑なので水中と陸上の距離補正は考えませんでした。
    大抵の場合はF8まで絞るので大きな問題はないのでしょう。
    モノクロの印象ではフォーカスが決まるときめ細かな結像をします。これはちょっと素晴らしいです。また、明暗さがあっても鷹揚ですね。上手く諧調のバランスを保っています。これは、アクロスを使ったことを鹹味しても特徴的だと思います。
    結像がやや柔らかみを帯びるカットが少なくないのですが、これは被写界深度に頼っているのでしょう。これはこれで良いものですが、決まった時のエッジのシャープさからするといろんな表情を楽しめます。
    ボディがEMベースだとは知りませんでした。確かにフィーリングは似ていますね。レンズはSマウントの流用ではなかったでしょうか。
    カラーフィルムでは撮ったことが無いのですが、バーカウンターなどはいい発色ですね。
    EMベースとなると、そろそろ脱落する個体は少なくないですね。
    拙僧は初代ニコノスの機械式シャッターが頑張ってくれるものと信じています。
    陸上用の28mmも試してみたいものですが。
    グアムのリゾート写真も楽しみにしております。

    Rikkie
  2. Rikkieさん、どうもです。
    やはりニコノスはレンズがいいので、これをぜひ活用したいというのがそもそもでした。
    けど水中では撮らないからなぁ、と先延ばしにしていたのですが、グアムで家族写真を撮るならと買ってみた次第です。
    レンズはいいと思うのですが、あらかじめ水中で発生する収差を補正しているようなので、陸上だと絞らないとあまい気もしました。
    このカメラの存在意義は高いと思うので、機械式の個体も欲しいですね。初代なんて、そのスタイルがかっこいいですよねぇ。あまり見かけませんが。

    だいきちボンバー

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