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前回、GR1について書いたとき(GR1 を試し撮り)、同じコンパクトカメラということで KLASSE と比較をしたので、KLASSE についても触れておきたい。

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KLASSE は2001年に初代機が登場し、その後、KLASSE W(28mm) と KLASSE S(38mm) が販売されていたが、S が先にディスコンとなり、W も2014年 に販売終了となった。

そのころは、SもW もだいぶ安くなっていたので、いまにして思うとS も買っておけばよかったかな。

最近は市場に出回るモノ自体が少なく、CONTAX T2、T3ほどではないが、やや価格が上昇しているようだ。

操作性に関しては、前面に露出補正ダイヤルが付いていて、これが感覚的に操作しやすい。
少しオーバー目に撮っておきたいときや、逆光、黒バック、白バックのときに重宝する。

また、軍艦部に絞りとプログラムモードを選択できるダイヤルが付いており、なるべくシャッタースピードを速く切りたい、開放気味でボケを出したい、なるべく絞ってキリッと写したい、といった撮影者の意図に気軽に応えてくれる。

意外と便利なのが、「ストロボを発光させない(発光禁止モード)」という指示が電源をオンオフにしても継続される点だ。

この機能は当然のように思えるが、たとえばTIARA ZOOM は発行禁止モードにしても、電源をオフにすると(前面の蓋を閉じると)、自動発光モードに戻ってしまうのだ。これが地味にイラッとする。

唯一気になるのは、電池の残量表示が一つ減ると、そのあとゼロになるのが早い点だ。

以前、シンガポールで出先で急に電池(CR2)が切れてしまい、換えの電池はホテルに置いていたのでお店で買ったら、17シンガポールドル(約1300円)も取られたのを今でも根に持っている。残量表示はバランスよく減ってくれよと。

まぁそれはそれとして、肝心の写りだが、FUJINON EBCレンズは特に青や緑の発色がよく、逆光にも強い。

またポジでの撮影を想定していることもあって、露出も正確に感じる。

 

 

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KLASSE W  SUPER-EBC FUJINON 28mm F2.8  Fujifilm C200

林の中を少年が疾走してきたので、あわてて撮った。

確か、1段くらいプラスに露出補正をしていたので、結果としてシルエットっぽく雰囲気よく撮れた。
普通これくらいの逆光だと2段プラスにして撮るが、それだと明るくなりすぎたかもしれない。

 

 

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KLASSE W  SUPER-EBC FUJINON 28mm F2.8  Kodak EKTAR100

暗い森の中に、少しだけ光が差し込んであじさいを照らしていた。

最短撮影距離が30cm とかなり寄れる。

その場合、ファインダー内にパララックス補正(視差補正)の枠が記されているので、それを参考にフレーミングする。

 

 

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KLASSE W  SUPER-EBC FUJINON 28mm F2.8  Kodak EKTAR100

KLASSE で撮る空の色は気持ちいい。

そしてわずかな周辺光量落ちが気に入っている。

 

 

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KLASSE W  SUPER-EBC FUJINON 28mm F2.8  LOMO400

 

 

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KLASSE W  SUPER-EBC FUJINON 28mm F2.8  LOMO400

LOMO400 の濃厚な青とKLASSE はマッチするように感じる。

 

 

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KLASSE W  SUPER-EBC FUJINON 28mm F2.8  Kodak EKTAR100

 

 

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KLASSE W  SUPER-EBC FUJINON 28mm F2.8  Kodak EKTAR100

軽井沢で車で走りながら助手席から撮ってみた。

 

 

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KLASSE W  SUPER-EBC FUJINON 28mm F2.8  Kodak EKTAR100

こういう日常の風景がいい感じに撮れるというのはいいカメラだ。

 

 

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KLASSE W  SUPER-EBC FUJINON 28mm F2.8  Rollei RETRO80S

モノクロだとどうなのか。

モノクロもいろいろなフィルムで撮ってみたが、シャープかつ精密な描写、という印象だ。

誰も乗っていない寂しげなバス。

 

 

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KLASSE W  SUPER-EBC FUJINON 28mm F2.8  Rollei RETRO80S

 

 

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KLASSE W  SUPER-EBC FUJINON 28mm F2.8  Rollei RETRO80S

なかなかグレーもきれい。

猫でもいれば絵になるのだが、暑すぎて人も猫も見当たらなかった。

 

 

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KLASSE W  SUPER-EBC FUJINON 28mm F2.8  Kodak T-MAX400(2段増感)

T-MAX400 を2段増感させて、ISO1600相当で撮影。

かなり暗かったが、手持ちでなんとかいけた。

GR1の場合、DXコードによる自動設定しかできないが、KLASSE はISO感度を任意で設定できるので増感もしやすい。
(※DXコードを自作してフィルムに貼る方法もあるが)。

 

 

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KLASSE W  SUPER-EBC FUJINON 28mm F2.8  Kodak T-MAX400(2段増感)

 

 

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KLASSE W  SUPER-EBC FUJINON 28mm F2.8  Rollei CHROME CR200 Pro

 

 

最後に色味が気に入っている写真を。

まるでコダクロームで撮ったような、憂いを帯びた色合いが渋くないですか。

一時期、ネガフィルムを Rollei digibase C-41現像キットを用いて自宅で現像することに凝っていて、Rollei CHROME C200 Pro というポジフィルムをクロスプロセス現像したときの一枚だ。

(自宅でのC-41現像は、廃液処理が面倒で(知り合いの印刷所に依頼して業者に処分してもらっていた)、現在は行っていない)。

というわけで、KLASSE について見てきたが、操作性もよく考えられているし、レンズの性能も高いので、正直、これといった文句もない。壊れずにずっと使い続けていきたいものだ。

欲を言えば、28mm以外の画角も使いたいので、KLASSE S との二台持ちもアリだな……。

 

 

2 のコメント

  1. どもども、だいきちボンバー殿。
    何度も書き散らさせていただきましたがクラッセ(初代)を持っています。
    これも裏蓋に傷の多い物件が2000円だか3000円だかで確保したものです。5~6年前は高級コンパクトカメラもミノルタTC-1やコンタックスT3のような一部を除いて捨て値だったのですが。
    もっとも、クラッセは準高級コンパクトカメラと言えるかもしれません。クラッセ(初代)はフロントパネルは金属製で高級感がありますが裏蓋の立て付けが高級コンパクトカメラとしてはイマイチでしたが、クラッセWやクラッセSになって改善したのでしょうか。
    やはり美しいのはアジサイやシダですね。高級コンパクトカメラは真を発揮するのは光源が限定的なシーンだと思っています。薄暗いバスの中でもしっかり諧調を表現していますね。シャープネスもほどほどで好感触です。GRに比べると少し優しい印象ではないでしょうか。
    悪天候などで撮影条件が不安な時もプレストがあれば十分なパフォーマンスを発揮しました。
    増感して夜景スナップをなさっていますが、コンビニや街灯をさがして手持ちで頑張るとイイ感じの調子が出ます。アクロスをつめたまま日が落ちてしまったということが何度かあるのですが、気合を入れた甲斐がありました。
    クラッセWも興味深いですがGR10があるし、何しろ値段が高くなりましたから拙僧の師団に届くことはないでしょうね。

    Rikkie
  2. Rikkieさん、どうもです。
    クラッセの初代機、それは随分格安ですね!さすがです。
    今では、初代機も結構いい値段がついているようですから。
    クラッセは、おっしゃるようにGR1より少し優しい印象です。
    イメージとしては、カラーをクラッセ、GR1をモノクロ、という運用が無難かと思うのですが、もっぱら逆張りが好きなので、GR1にカラー、クラッセにモノクロ、でもけっこう行けるなと楽しんでいます。
    やはり光量が少ない厳しいシチュエーションこそ、実力が出ますね。TIARA ZOOM だと厳しいシーンでもクラッセはうまく応えてくれるので、そのあたりが格なのかもしれません。
    ただ、ボディの高級感はないですね。安っぽさもないですけど、いたって普通というか。
    そのあたりの地味さ加減がフジフイルムっぽいのですが。

    だいきちボンバー

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