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近所の公園に早咲きの桜が咲いていたので、撮りに行ってきた。

厳密に言うと、子供の野球の相手をしながらスキを見て撮る、と慌ただしかったけど、こういうスキマ時間でないと、なかなか写真撮れないよね。

とはいえ、ただ撮ってもなんなので、久しぶりにニコンレンズ各種を持っていき、撮り比べをすることにした。

Ai 50mm f1.4、55mm f2.8 マクロ、Helios 44-2 58mm f2(Fマウント改)、そして別の日に Ai-s 85mm f2 を使った。

 

 

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ボディはFM10 を使った。
左から、Ai 50mm f1.4、Ai-s 85mm f2 、55mm f2.8 マクロ、Helios 44-2 58mm f2(Fマウント改)

 

 

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NIKON FM10  Ai 50mm f1.4  Kodak PORTRA160

まずは、50mm f1.4 。

このレンズは、ザ・標準といったレンズで、FM10につけていると、プリミティブな感じで原点に帰ることができる。

この組み合わせで撮れないものはないはずだ、これで撮れなかったらしょうがない、と思える。

 

 

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NIKON FM10  Ai 50mm f1.4  Kodak PORTRA160

だいたいどんな雑誌を見ても、このレンズは「ニコンらしく硬い」、という評価なんだけど、果たして本当にそうなのか、と疑問に思うこともある。

フィルムで子供のポートレートを開放で撮ると、ふわっと被写体が浮き上がるような立体感と柔らかいボケが現れる。

意外と柔らかく、そして開放付近では一癖あるんじゃないか、と思っている。

 

 

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NIKON FM10  Helios 44-2 58mm f2  Kodak PORTRA160

メーカーはニコンではないけど、ニコンマウントつながりということでHelios44-2。

このレンズは、開放で撮ると周辺光量落ちやグルグル系のボケなど、妖しい写りなのは間違いない。

 

 

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NIKON FM10  Helios 44-2 58mm f2  Kodak PORTRA160

けど、ちょっと絞ると、しっかりと写る。

背景のボケの流れる感じは残っているけど、意外と実直な写りだ。

 

 

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NIKON FM10  Helios 44-2 58mm f2  Kodak PORTRA160

シングルコーティングで、逆光に強いわけでもないけど、弱いわけでもなく、ほどよいフレア感が気に入っている。

 

 

 

[参考 Helios44-2 の逆光 ]
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NIKON F3  Helios44-2 58mm f2  ADOX Color Implosion

 

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NIKON F3  Helios44-2 58mm f2  Kodak UltraMax400

逆光でもギリギリのところで写っているので、このあやうい感じが表現として楽しい。

 

 

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NIKON FM10  Micro-NIKKOR 55mm f2.8 Kodak PORTRA160

 

 

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NIKON FM10 55mm f2.8  Kodak PORTRA160

マクロレンズの55mm f2.8 は、ネガフィルムで見てもキレキレだ。

なるべく開放で、逆光気味で、といじわるな条件で撮ったのだけど。

 

 

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NIKON FM10 Ai-s 85mm f2  Kodak PORTRA160

そして最後はAi-s 85mm f2。

85mmには、f1.4 という銘玉があって店頭で悩んだけど、かなり重かったのでf2 を選んでしまった。

このレンズは、クセノタール型の発展形で開放からキレがある。

反面、アンダー気味だと硬調さが目立つので、少しオーバー目で撮るようにしている。

 

 

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NIKON FM10 Ai-s 85mm f2  Kodak PORTRA160

上の3本のレンズとは違う日の撮影であり、この日は青空だったので単純に比較はできないが、この色の感じははじめて見た。

 

 

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NIKON FM10 Ai-s 85mm f2  Kodak PORTRA160

意外と柔らかい感じと発色のよさが際立って
いるなぁ。

 

 

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NIKON FM10 Ai-s 85mm f2  Kodak PORTRA160

 

 

今回、85mm f2がかなり株を上げた。

しかし最短85cmなので、もうちょっと寄れればいいのだけど。

とまぁ、厳密な撮り比べではないけど、それぞれのレンズの雰囲気みたいなものは確認することができた。

ちなみに、Ai 50mm f1.4、55mm f2.8 マクロ、Ai-s 85mm f2 は、すべてフィルター径が52mm なのも気に入っている。

 

 

 

8 のコメント

  1. だいきちさまこんばんは。
    桜、早いですね。
    こっちではまだまだ咲きそうにないです。
    マクロレンズのキレの良さが目立ちますね。
    近接撮影ではお手の物というところでしょうか。
    これで甲虫とか撮ってみたいですね。
    天気の差があると言えど、
    85mmの発色が素晴らしいですね。
    パワフルで好印象です。
    ポートラをもっと使いたいんですけど、
    かなり奮発しないと買えません。
    800をまだ使ったことがないので使いたいなあと。
    普段はフジのC200とか使ってますけど、
    フジには現行?のプロ用で感度200があるらしいです。
    これも検証したいなあとは思っているのですが。

  2. こちらも普通の桜は3月下旬から4月上旬なんですが、あの一角だけ早咲きなので、一足早く、楽しみました。
    マクロはキレキレですね。フィルムで撮ってあのキレはかなりのもんだと思いました。
    85mmは、いままでそれほどグッとこなかったのですが、今回は、「あれ、こんなにいいレンズだったかな」、と認識を新たにしました。思い込みだけでなく、自分でいろいろなシチュエーションで撮らないと評価できないですね。
    ポートラは、値上がり前に買いだめしたものがあって、それをちびちび使っています。
    冷蔵庫に保管しているのですが(高いフィルムだけは冷蔵庫保管)、嫁に「冷蔵庫が狭くなるから早く使え」と言われているので、最近はちょくちょく使っています。
    B&Hだと、5本で42$くらいなので、今度からはモノクロと一緒に海外から買う予定です。
    プロ用のフジの200は聞いたことないです。海外用かなぁ。発見したら教えて下さい。

    だいきちボンバー
  3. どもども、だいきちボンバー殿。
    美しい桜を一足先に楽しんでいらっしゃるようですね。
    拙僧も「ニコンのレンズは硬い」というのは、イイ加減、どうかなあと思います。
    先日もmixiか何かで「やっぱり、ニコンのレンズは硬くて発色が寒色傾向で云々・・・」と書いてあったんですよね。見たらGニッコール直前のAFニッコール80~200mmF2.8でD三桁のデジ一眼レフで撮っているんですよね。拙僧はテクニカルには知らないけど、90年代後半のAFニッコールが仮に何かしらの特性を持っていたとしても、デジ一眼レフの画像処理が入ったら、レンズの評価なんて何の意味にもならないと思うんですが。
    とにかく、フィルム時代のレンズをデジ一眼レフかミラーレス一眼につけて、細部を拡大して「解像度」という単語を使うコンテンツや人間の言うことは一切信用しません。
    拙僧の標準器となるレンズはAiSニッコールF50mmF1.8。です、理由は簡単で高くてF1.4が買えなかったんですよね。他はコシナ20mmF2.8。この組み合わせで方々をキャンプツーリングしたのですが、結果的には良かったと思います。軽いしコンパクトだし雨の強硬ツーリングでも惜しくない(勿論、惜しいです)。今はAi50mmF1.4も手に入れましたが、非稼働ですなあ、お恥ずかしい。
    なので、拙僧のレンズの評価はAi50mmF1.8よりも結像が細かいか、線が太いか、諧調が穏やかか、アウトフォーカスが柔らかいか、シャドウの許容幅が広いか、等々と評価軸となっています。

    Rikkie
  4. 多分、ニッコールが硬いというのはオートニッコール時代に過酷な環境で撮影した許容力の無いネガに、荒々しい紙に低精度の印刷機でプリントした新聞や雑誌に掲載した写真による先入観じゃないかなと思います。あるいはニコン側でも、そういう劣悪な環境下でも何が写っているか判明できることを前提として設計したのでしょう。なので、オートニッコールでも近代のモダンなフィルムに程度の良い印画紙でプリントすれば、全てがそうだとは言わないですけど単純に硬いとは思わないですね。ただ、ボケ味の形とかアウトフォーカスへの遷移が海外製レンズと比べると雑ではあります。しかし、レンズは被写体のフォーカスの描写が最優先でアウトフォーカスなんていうのは「お遊び」という視点からすると、ニッコールのフォーカス(結像力)が硬調だとは思えません。むしろ中望遠よりも長いレンズは軟調気味の方が多いのではないでしょうか。オートニッコール200mmF4とかはべつですけど。
    ニコンもアウトフォーカスの表現に決して無関心ではなく、AiAFDCニッコール135mmF2の事を忘れていはいけないですよね。
    Aiニッコール50mmF1.4の桜の写真を拝観しました。
    実際に撮影している我々からすると、結像した被写体と周辺のアウトフォーカスに注目しますから一様に硬いと言われると不満です。特に、モノクロだとアウトフォーカスへの遷移と調子は密接だから注目します。しかし、たしかに背景の処理は雑ではあります。「非点収差」とか「錯乱円」という単語を使うのが嫌いなのですが、確かにボケの形の崩れ方が滑らかではありません。この辺がニッコールが硬いと言われるところでしょう。実際、こういう傾向はニッコールにはあります。例えばAiニッコール85mF2も、その傾向が全くないわけではありません。

    Rikkie
  5. 個人的にはAiニッコール85mmF1.4よりもAiニッコール85mmF2の方がカジュアルで取り回しが良いのではと思います。もっとも、オートニッコール85mmF1.8の描く結像は柔らかで、かつ女性の髪や肌を優しく表現します。オートニッコールも105mmF2.5もそうですが、決して硬いレンズレは無いですね。オートニッコール105mmF2.5は「ニッコール一千一夜」でも「柔らかいポートレイトに適する」というような発言があったと記憶していますし、オートニッコール85mmF1.8も同じ傾向だと思います。キヤノン信者からニッコールに否を指摘されるとしたら、確かに少なくてもオートニッコール時代はレンズによって描写特性がかなり違います。しかし、キヤノンの一眼レフ用のレンズが安心して使えるようになったのはFLマウント以降だし、キヤノン信者の方々が仰る「キヤノンのレンズはカラーフィルムを使う時にフィルターワークが要らない」というのはニューFDマウントになってからですね。
    ヘリオス44-2ですが、意外とちゃんと綺麗に写りますね。開放でのぐるぐるボケは味わいで欠点ではありません。
    今回も感心してしまうのがADOXのカラーですね。こういう色味というのは経験がないので興味深いです。
    マイクロニッコール55mmF2.8にも触れたいのですが、あまり文章が長くなるのも失礼なので、またの機会に。

    Rikkie
  6. Rikkieさん、どうもです。
    最近は忙しくてなかなか更新もできず、みなさんのブログを見て回る時間もなく……。もうちょっとで終わるのですが.
    やはり、イメージというか先入観というか、ニコンレンズに対しては良くも悪くもありますよね。
    昔はそれこそ、ちゃんと写っているだけで価値があったわけで、しかもモノクロの時代ですから、当時としてはいい意味での評価が、時代が変わって先入観による誤った評価になってしまったのかなと思います。
    実際硬いレンズもあるわけですが、一様に評価されてしまうとミスリードですね。
    やはり情報が錯綜している時代だからこそ、評価となるレンズや自分だけの指針が必要ですね。シチュエーションによって変わってくるし、「いい写真」の定義自体、人それぞれですから、「いいレンズ」も人それぞれ。結局、クモリがあろうが、カビがあろうが、安かろうが、評判が悪かろうが、自分がその描写を気に入るか否かがすべてだなとつくづく思います。
    そんなとき、おっしゃるように原点となる標準器が必要ですね。このデジカメ・マウントアダプター時代だからこそ、フィルム時代のレンズはフィルムで評価したいなと思います。できれば焼かないとですね。

    だいきちボンバー
  7. 50/1.4は、僕の持っている似たスペックだと、ヤシコンのプラナー50/1.4になりますが、プラナーの方がボケはきれいですね、やはり。ピントもプラナーの方が薄い気がします。
    けど、ちょっと柳のようにコシがない気もするので、ピントはシャープ、そこからのボケ足はなだらかに移行しつつ背景の物体の輪郭はぼんやり残す、というのが理想なんですが、それに近いのはニコンの方なんです。ただおっしゃるように、ちょっと乱暴なんですよね(笑)。
    その意味では、AiAFDCニッコール135mmF2は使ったことがないのですが、ボケ量のコントロールなんてどんな感じなんでしょうね。おもしろそうですが。
    200/4は、新聞のカメラマンがメキシコオリンピックで使っていたくらいですからモノクロ映えするシャープさでしたが、確かに他の望遠系は少しやわらかめですね。
    105/2.5は、Sマウント時代と設計が同じようで、S2とよく使っていますが、これはポートレートにいいですね。さきほどの「ピントはシャープ、そこからのボケ足はなだらかに移行しつつ背景の物体の輪郭はぼんやり残す」に近いと思います。

    だいきちボンバー
  8. ヘリオスは、写真に当たりハズレがあるんですけど、当たると本当に絶妙な立体感が出ておもしろいです。開放値と被写体までの距離に関係しているとは思うのですが、その法則性がまだよくわからない。なので、あれこれ試しながら飽きずに使ってます。
    このレンズとADOXのカラーが、なかなかマッチするんです。このフィルムは設定感度によって色が変わってくるので、一期一会な写りが気に入っています。

    だいきちボンバー

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