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NIKON のフィルムカメラと言えば、やっぱF一桁機でしょ(NIKON F、F2、F3、F4、F5、F6 )、と言いたいところだけど、唯一の欠点は重いことだ。

Fが685g、F2が700g、F3 HP(ハイアイポイント)が745g、F4が1090g、F5が1210g、F6が975g……。

プロユースのフラッグシップ機に軽さを求めるのはナンセンスだけど、これを素人が毎日の通勤カバンに放り込むのはしんどい。

だいきちが旅や普段使いに求める条件は、「機械式シャッター」、「露出計内蔵」、「軽い」、だが、この条件でニコン機で思い浮かぶのは、FMシリーズだろう。

これは、FM、FM2、NewFM2、FM3A を指し、機械式シャッター、露出計内蔵、軽い(FM2は540g)、と条件は揃っている。

特にFM3Aの露出計はアナログ指針式露出計なので、適正露出からのずれが視覚的に認知しやすく使いやすい。

しかし!

それなりの普通以上の程度のものでFM2は3万円以上、FM3Aは4,5万円以上、といったところか(それでも一時期はプレミアがついてもっと高かったけど)。

F3より楽勝で高いじゃんか……。

そこで目をつけたのが、FM10 だ。

これはコシナのOEM機で、だいきちが持っているOLYMPUS OM2000 とベースが同じ兄弟機だ。

機械式シャッター(最速1/2000)、露出計内蔵(TTL中央部重点測光)、軽い(420g)と条件を満たしており、中古価格も1万~2万円くらいだろうか。

ちなみにまだ現行機なので、新品で買うこともできる。

今日、ヨドバシカメラの店頭で見たら、ズームレンズ付きで67000円(ポイント10%)くらいだったな。

DSCF2719

中古カメラ店で探していると、出物があったので、見に行ってみた。

グリップにべたつきがあるものの露出やシャッター等に問題はなく、1万円以下だったので購入と相成った。

以前、ブログで交流のあるRikkieさんにアドバイスをいただいたとき、「FM10はグリップにべたつきがあるものなら、1万円以下で狙えるでしょう」 とおっしゃっていたが、さすがの相場観、生き馬の目を抜く中古カメラ業界で長年生き抜いてきた歴戦の勇者だけある。

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OM2000 と並べてみる。

ベースは同じだけど、よ~く見ると微妙にボタン類が異なる。

OM2000 には、正面にはセルフタイマーレバーしかない。

これはオリンパスの場合、レンズ側にプレビューボタン(絞り込みボタン)やレンズ取り外しボタンが付いているからだ。

またニコンとオリンパスは、レンズ着脱方向が逆なので混乱する。

DSCF6246

FM10 の場合は、ボディ前面に、①プレビューボタン(絞り込みボタン)が付いている。

②はセルフタイマーレバーだが、OM2000 とはデフォルトの角度が異なる。なんでだろう。

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③が測光ボタン、④がレンズ取り外しボタン。

シャッターボタン半押しでも測光できる。

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軍艦部を比べると、OM2000 には、スポット測光ボタン(黒矢印)が付いている。これは逆光やポートレートなど、特定の場所の明るさを測りたいときに便利だ。

また通常のオリンパスのボディの場合、マウント部分にシャッターダイヤルが付いているので、軍艦部のシャッターダイヤルでシャッタースピードを切り替えるのは多少違和感がある。

さらによくよく見ると、OM2000 と FM10 のシャッタースピードの数字はフォントが異なるな。

で、先日外出する機会があったので、FM10 が正常に使えるのか試してみた。

レンズは Voigtländer NOKTON 58mm f/1.4 を持っていくことにした。

これは一見ニコンの風貌に思わせといて、実は両方ともコシナ製、というトリックだ。

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NIKON FM10  Voigtländer NOKTON 58mm f/1.4 Kodak UltraMax400

NOKTON は、NIKON D610 やDf で使うことが多かったけど、久しぶりにフィルムカメラで撮ってみた。

開放付近ではふんわりとした描写だ。

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NIKON FM10  Voigtländer NOKTON 58mm f/1.4 Kodak UltraMax400

超逆光で撮ったが、さすがに厳しいようだ。

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NIKON FM10  Voigtländer NOKTON 58mm f/1.4 Kodak UltraMax400

夕日で逆光だったが、彩度の低下もなく、雰囲気よく撮れた。

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NIKON FM10  Voigtländer NOKTON 58mm f/1.4 Kodak UltraMax400

雲の質感や暗部もいい感じだ。

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FUJIFILM X-Pro2  XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

X-Pro2 でも撮ってみたけど(アンダー目)、雰囲気が似ているな。

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NIKON FM10  Voigtländer NOKTON 58mm f/1.4 Kodak UltraMax400

遠景で開放だったけどそれなりに撮れている。

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NIKON FM10  Voigtländer NOKTON 58mm f/1.4 Kodak UltraMax400

とまぁ、ボディと久しぶりのNOKTON のテストだったけど、とりあえず問題なさそうだ。

FM10 と Ai 50mm f1.4 を合わせても 約700g と、F3 HP ボデイ単体より軽い。

これなら負担なく通勤や旅に持っていけそうだ。

8 のコメント

  1. だいきちさまこんにちは。
    FM10、僕も今狙っているのですけど、去年より価格が少しだけ上がっているように感じられます。
    ある程度のフィルムカメラはだいたい高くなってきてますね…
    ノクトンも懐かしい感じの写りがいいですね。
    女性の髪の表現と、優しいフレアの相乗効果でなんとも魅力的な…
    なのに夕日での画作りはしっかり決まっています。
    物欲を刺激されますね…

  2. > FM10、僕も今狙っているのですけど、去年より価格が少しだけ上がっているように感じられます。
    > ある程度のフィルムカメラはだいたい高くなってきてますね…
    僕も昨日、久しぶりに新宿の中古カメラ店巡りをしたのですが、意外と人が多くてびっくりしました。女の子もけっこういて。フィルムカメラに興味を持っている人がじわじわ増えているみたいです。モノも減っているみたいですし。
    FM10は、いいです! カバンに入れていて苦にならないし、機能的にも全く問題ないですし。このちょっと安っぽいところに愛着が湧いてます。
    > ノクトンも懐かしい感じの写りがいいですね。
    > 女性の髪の表現と、優しいフレアの相乗効果でなんとも魅力的な…
    > なのに夕日での画作りはしっかり決まっています。
    > 物欲を刺激されますね…
    ありがとうございます。ノクトンはコーティングは現代的ですが、設計自体はトプコールを模しているので、懐かしい感じの写りですね。絞っても硬くならないですし。
    新品でもそんなに高くなかった記憶があるのですが(3万円台)、中古ではあまり見ないですね。
    最近、モデルチェンジしたようですが。ただ、ニコンの50/1.4があればいいかな、とも思っているので、明日、委託販売に持っていこうかと思っていました(笑)。

    だいきちボンバー
  3. はじめまして。いい記事ですね~。最近フィルムをまたやってみようかと思っていたので、いい写真ありがとうございます。
    特にNokton 58 1.4は大のお気に入りです!それをフィルムを使って撮影したものを初めて拝見できました!デジタルとはかなりというかまったく違いますね。
    ということは普段のNokton はあくまでもボディにかなり依存していたわけで、その意味では銘レンズとも言いがたい…のかも。主観ですが。

    のことん
  4. のことんさん、はじめまして。
    Noktonは、確かにD610やDfで使っていた時と比べると、ちょっと色乗りやシャープさは違いました。
    ただ今回は、超逆光で撮ってフレアやゴーストを意図的に出そうとしていたので、レンズには酷な条件で、このレンズ本来の描写は引き出せなかったと思います。
    日が暮れた後は、なかなか繊細な描写を見せてくれました。Noktonの名前通り、昼間より夜にその実力を発揮するのかもしれません。
    Noktonは、デジタルでもフィルムでも、いいレンズだと思いますよ!

    だいきちボンバー
  5. どもども、だいきちボンバー殿。
    最近、フィルム写真が少しですが回帰しているようです。
    名古屋や三河のような田舎でも感じるので、東京はもっと盛んなのでしょう。
    デジのプリントも同様に、一時期は閑古鳥が鳴いていたキタムラのプリント端末も、稼働率が上がっている気がします。
    ニコンFM10はいいカメラだし付属の標準ズームも申し分ないのですが、6.7万円は高くなりましたね。前は3.8万円くらいでしたっけ?
    名古屋の信頼できない中古カメラ屋で中古のセットが3.8万円くらいでした。
    真剣に検討していたカップルに、店員がいなければ「キタムラネット中古でお調べになったら」と話しかけたかもしれません。

    Rikkie
  6. フォクトレンダーというかコシナのノクトン58mmF1.4は図書館の古い雑誌の簡単な紹介を読んだ気がします。最近、カメラ雑誌をほとんど読まないんですよね。中古カメラ市で古いカメラ雑誌が興味のあるカメラ・レンズを取り上げている時は500円以下なら買うのですが。その時、「これはいつぞやの限定トプコールの使い回しじゃないかあ」と思ったのですが、あながち見当違いでもなさそうですね。
    拙僧も、ギ殿と同様「女性の髪の表現と、優しいフレア」と「黄昏時の丁寧で確実な絵作り」に感心しました。
    超逆光は開放でしょうか。割と健闘しているように思えます、コシナとしては「レンズなんて万能じゃないぞ。頭を使いなさいよ」というメッセージにも感じました。
    最後のカットは、このレンズのポテンシャルを見せつけているように見えます。それを支えるバックボーンのウルトラマックス400の安定感は素晴らしいですね。
    ちなみに、拙僧のFM10のポジションはメインカメラが壊れた時、あるいはメインカメラにカラーや低感度フィルムをつめた時にモノクロや高感度フィルムをつめるスーパーサブカメラです。実際に稼働しないで帰還するケースも少なくないですが、海外など、条件が不透明な時こそ装備から外れることはありませんでした。

    Rikkie
  7. 名古屋方面も少しフィルム回帰ですか。一昨年あたりから、写ルンです、チェキの復活もあり、フィルムが増えている感じはあります。 大勢を変えるまでには至っていませんが、一時のブームではなく定着してくれるといいですね。海外を見ると、フィルム使用者は一定数いるので、なんとかフィルムは生き長らえるのではないかと思っています。
    ニコンFM10は、結構、海外からの旅行者が持っているんですよ。去年だけでも4,5人見ました。アジアでは意外と売れているのかなと。
    最後、生産終了あたりで2万円上がったんですよね。だから以前は4万前後だったかな。4万円のものが2万円値上げって、ヒドイ話ではありますが、ニコンを責められないところではあります。
    しかしまぁ、中古が3.8万円はちょっと高いですね。
    このフィルム再燃にかこつけて、中古屋さんが初心者相手にえげつない商売をしないか心配です。そうなったら、フィルム人気も終了でしょうね。

    だいきちボンバー
  8. えぇ、ノクトンはまさにトプコールの復刻版のさらに流用のレンズです。コシナが復刻版を作った時に、エレメントの調達ができなかったとかで、すでに設計が少し変わっているのですが、その流用なので、まぁほぼコシナのレンズですね。
    レンズ自体はコーティングは現代的ですが、非球面を使わない設計なので、開放での緩さ、絞るとキリッとはするけどエッジが立ちすぎない目に優しい描写が好ましいです。
    コシナはシングルコーティングのレンズを出したり、非球面を使わなかったり、デジカメの解像度重視とは一線を画する設計思想が好きです。社長の好みもあるそうですが。
    ウルトラマックスは、コダックの中では安いのですが、フィルムが個性を主張しすぎず、レンズなりに写るいいフィルムだと思います。
    FM10は、機械式で軽いので、サブカメラに最適ですね。負担なくとりあえずカバンに入れておいておける。
    最近はOM2000、FM10、LEICA CLの軽量トリオを日替わりで使っています。

    だいきちボンバー

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