初日の旅が終わり(フィルムと旅する 角館~秋田内陸縦貫鉄道線 編) 、宿に着いた。
明日は五能線と津軽鉄道に乗りたい。できれば五能線はリゾートしらかみではなく鈍行に乗りたい。
さらに、どこかの駅で途中下車をして、散策してから戻りたい。
しかしどう組み立てても、五能線を途中下車して散策すると、津軽鉄道に乗って、その日に東京に帰るのは難しいようだ。
熟考の末、弘前8:49発のリゾートしらかみ2号に乗り、深浦に10:57着。
そして、深浦駅で反対側のホームに停車中の11:00発リゾートしらかみ1号に乗って、五所川原までとんぼ帰りして津軽鉄道に乗る、というちょっと風情のないスケジュールなら、なんとか2つの路線に乗って東京に戻ることができそうだ。
LEICA M6 Summicron f2/50mm(3rd) Kodak T-MAX100
川部駅に停車中のリゾートしらかみ2号。海沿いのA席を予約した。
FUJIFILM X-Pro2 XF 35mm f2 R WR
日本海に出ると、強い風、荒々しい波が待ち受けていた。
宮脇俊三の『最長片道切符の旅』によると、五能線には「風合瀬(かそせ)」:風がぶつかり合うところにある川、「驫木(とどろき)」:瀬の音、波の音がごうごうととどろくところにつけられる地名(国鉄全駅ルーツ大辞典より)、といったように、風にまつわる駅名が多い。
LEICA M6 Summicron f2/50mm(3rd) Kodak T-MAX100
千畳敷駅に到着。千畳敷は、地震で海床が隆起してできた岩床の海岸だ。
LEICA M6 Summicron f2/50mm(3rd) Kodak T-MAX100
千畳敷駅で15分ほど停車したので、電車を降り、千畳敷を観光することができた。
LEICA M6 Summicron f2/50mm(3rd) Kodak T-MAX100
千畳敷を観光し、電車に戻る。
この先の深浦駅で折り返し、津軽鉄道の発着駅・五所川原駅まで戻る。
LEICA M6 Summicron f2/50mm(3rd) Kodak T-MAX100
五所川原駅前。
LEICA M6 Summicron f2/50mm(3rd) Kodak T-MAX100
五所川原駅から津軽鉄道のホームを望む。
FUJIFILM X-Pro2 XF 35mm f2 R WR
津軽五所川原駅の待合室。
FUJIFILM X-Pro2 XF 35mm f2 R WR
走れメロス号入線。
途中の金木駅には、この地出身の太宰治記念館「斜陽館」がある。
有名なストーブ列車は、1日3往復なので、事前に調べておきたい。
LEICA M6 Summicron f2/50mm(3rd) Kodak T-MAX100
所ジョージの番組でも秘境駅として紹介されていた毘沙門駅。
乗降客は津軽鉄道線で最も少ないそうだ。
LEICA M6 Summicron f2/50mm(3rd) Kodak T-MAX100
40分ほどで、終点の津軽中里駅に到着。
折り返しまでの約1時間、この近辺を散策する。
LEICA M6 Summicron f2/50mm(3rd) Kodak T-MAX100
いかにも終着駅といった風情で、興味深く散策したが、1時間歩き回っても、一人とも出会わなかったのは残念だった。
LEICA M6 Summicron f2/50mm(3rd) Kodak T-MAX100
LEICA M6 Summicron f2/50mm(3rd) Kodak T-MAX100
LEICA M6 Summicron f2/50mm(3rd) Kodak T-MAX100
LEICA M6 Summicron f2/50mm(3rd) Kodak T-MAX100
駅の目の前にある路地。
昔は栄えていた通りだったのだろうか。
LEICA M6 Summicron f2/50mm(3rd) Kodak T-MAX100
折り返しの電車に乗り、芦野公園駅で途中下車。
この駅は、東北の駅百選にも選ばれ、桜の季節は特に美しい駅だ。
また太宰 治の小説『津軽』では、「芦野公園といふ踏切番の小屋くらゐの小さい駅」と表現されている。
旧駅舎を用いた喫茶店「駅舎」が併設されているので、ぜひ立ち寄りたい。
1時間ほどで、次の列車が来た。この列車にはストーブ列車が連結されている。
FUJIFILM X-Pro2 XF 35mm f2 R WR
ストーブ列車券400円を払って乗り込む。
FUJIFILM X-Pro2 XF 35mm f2 R WR
ダルマストーブ。
定期的に乗務員さんが石炭をくべる。
LEICA M6 Summicron f2/50mm(3rd) Kodak T-MAX100
500円払ってスルメを購入し、焼いてもらう。これはうまかった。
そんなこんなで、16時過ぎに五所川原に戻ってきた。
ここから新青森まで出て、新幹線で東京に戻ってきたのが21時半。
前日の始発から始まった1泊2日の旅を終えた。
どもども、だいきちボンバー殿。
前回、「マーシャルプレス」と書きましたが「ユニバーサルプレス」の間違いでした。
「マーシャルプレス」もフィルム時代の全盛期に買っておけばよかったと思う、後悔のブツですね。新橋の中古カメラ屋で、レンズ3本付きでスイートな価格帯で転がっていたのですが、ブロニカS2を手に入れたばかりだったのでスルーしました。今でも、惜しいと思います。
「冬の日本海を列車で写真旅をする」これは、言葉の響きだけでもゾクゾクしますね。
拙僧は「撮り鉄」ではないのですが「乗り鉄」は少し入っているので、列車旅行は好ましいです。ただ、「北京~烏魯木斉:3泊4日」とか「昆明~北京:2泊3日」とかは経験があるんですけど、国内旅は無いんですよね。拙僧は長時間座っているのがシンドイので、ベット室でないと。ああ、「ベネチア~チューリッヒ」は椅子だったけど、あれは快適な列車でしたしね。ワインを開けるテーブルもあったし。
今、妻と結婚15周年で「バンコク~マレーシア~シンガポール」を本気で考えています。いわゆる「オリエンタル・エキスプレス」ですね。
妻も好き者になったなあ。
俯瞰から見た駅、待合室っていうのはフォトジェネシックですよね。
また、寂れた津軽の路地っていうのは痺れるロケーションです。
確かにローライフレックスとライカにレンズ数本、バックにつめるだけの量のモノクロフィルムで旅をしたいものです。
しかし、ニコンF100にトキナー28~75mmF2.8を加えるあたり、ガッツを感じますね。
拙僧だったらニコンEMかFM10にズームニッコール35mm~70mmF3.5にしちゃう。
ズミクロンも使ってみたいですが、大金を払って買うほど使うかかというと怪しいので、やっぱり夢に終わりそうですね。
Rikkieさん、こんばんは。
僕も以前は鉄成分は少なめだったのですが、乗り鉄&途中下車ぶら散歩鉄 が好きになってきました。今回は、ローカル線、東北、雪、レンジファインダー、と役者が揃って楽しかったです。今度は山陰地方を狙っていますが、「家族が実家に用事で帰るので、一人、家に残される」というシチュエーションでしか一人旅には行けないので、常に突然なのが困ったもんです。
F100にズームレンズ、しかもオートフォーカス、これは選択ミスでした。重いし、使わない。一眼レフでも軽い、しかも機械式シャッター、OM2000とかST801あたりのほうがよかったなぁ。
そうすると、ニコンで軽いのが欲しくなってくるので、FM10、欲しいんですよ。FE10の安いのは見つけたんですけど、電子シャッターがちょっと気に入らない。
まぁ、旅に持っていくカメラは答えがないというか、悩んでいるのが楽しいわけですが。
ご夫婦で海外の電車旅、いいですねぇ。オリエンタル・エキスプレスの豪華旅とは! 車内の食事や沿線の風景など、いつかレポートを拝見したいですね。
ズミクロンはいいんですけど、10万あれば、他に買うものもいっぱいあるので、難しいところですね。
どもども、だいきちボンバー殿。
「家族がいない時に・・・」というのは、あっしの印画紙に焼く唯一のチャンスです。
ポートレイト撮影だと保険にデジ一眼レフ・ミラーレス一眼を加えるのですが、フィルムAF一眼レフはほどんど使わないですね。ニコンF4やα7あたりは動員する時もあるのですが、あまりAFには期待していません。
どこの測距点を選ぶかわからず、フォーカシングユニットの動作を待つくらいならMFで撮った方が安心できます。
FM10は、なんだか異様に高くなりましたね。随分前に標準ズーム付きのFM10が2.4万円くらいして、カップルが店員と相談していたので「キタムラネット中古を見た方がイイですよ」と言いそうになりました。
ラバー外装のヘタッたブツが1万円が妥当だと思うのですが。
FE10はお勧めできないですね。コシナは機械式シャッター期は、あれだけ信頼に値するのに、電子シャッター機は怪しいんですよね。
ズミクロンに10万円を払うのは悩みどころで、確かに10万円あったら単車でツーリングするか、持てるだけのアクロスとTMAX400を持って台湾で数日滞在する方が幸せな気分になる気がするんですよね。
でも、ちょっとエルマーは興味を捨てきれないです。
> どこの測距点を選ぶかわからず、フォーカシングユニットの動作を待つくらいならMFで撮った方が安心できます。
今回、F100+AFレンズで撮った写真が上がってきましたが、何枚かピントが抜けていてガッカリしました。それこそデジカメならその場で軌道修正できますが、フィルム+AF というのは怖いですね。PENTAX645でも、AFの45-85mmよりMFの80-160mmの方が歩留まりがよかったりして。AFをちょっと雑に合わせていたのかもしれません。
> FE10はお勧めできないですね。コシナは機械式シャッター期は、あれだけ信頼に値するのに、電子シャッター機は怪しいんですよね。
やはり。薄々そんな気はしていたんです。FM10を探してみます。
旅先で電子シャッターの動作が怪しくなると、気が気じゃなくて。
F3でさえ、過去に2回故障しているので、できれば機械式がいいんですよね。
> でも、ちょっとエルマーは興味を捨てきれないです。
あ、エルマーはいいと思います。値段と写りのバランスもいいですし。
またズマールやズミタールより、状態がいい個体が多いんですよね。エルマーで撮って、焼いたら楽しいと思います。