PENTACON29mm f2.8 は、カラーで撮るとちょっとほろ苦い感じの描写でなかなか味がある。
ではモノクロフィルムで撮るとどんな感じかと気になっていた。
FUJICA ST801 PENTACON auto 29mm f2.8 T-MAX100
開放、アンダー目で撮ってみた。
開放とはいえ、f2.8 なので、シャープ、というかちょっと硬い印象だ。
周辺の流れやボケ方はおもしろいけど。
FUJICA ST801 PENTACON auto 29mm f2.8 T-MAX100
f4とかf5.6くらいだったか。
精密な描写というよりは、やっぱり硬いか。
T-MAX + T-MAX Developer の組み合わせでPENTACON 50mm f1.8 だともっと柔らかかったな。
FUJICA ST801 PENTACON auto 29mm f2.8 T-MAX100
超逆光で撮った。
ゴーストは出ているけど、極端なコントラストの低下はないようだ。
このあたりは、PENTACON 50mm f1.8 もそうだけど、マルチコーティングの恩恵だろう。
FUJICA ST801 PENTACON auto 29mm f2.8 T-MAX100
FUJICA ST801 PENTACON auto 29mm f2.8 T-MAX100
FUJICA ST801 PENTACON auto 29mm f2.8 T-MAX100
だいたい開放で撮っているけど、もっとアンダーで、ざらざらと粗粒子的に撮った方が合うのかも。
FUJICA ST801 PENTACON auto 29mm f2.8 T-MAX100
けどまぁ、最大の特徴は、最短撮影距離が25cm と寄れることだろう。
FUJICA ST801 PENTACON auto 29mm f2.8 T-MAX400
がーっと寄って開放で撮ると、なかなか個性的だ。
FUJICA ST801 PENTACON auto 29mm f2.8 T-MAX400
ピントを外しているからか、こんなボケも発生した。
FUJIFILM X-Pro2 PENTACON auto 29mm f2.8
ちなみにデジタルカメラで撮ると、フィルムよりは滑らかな感じがするけど、PENTACON50mm はもっと滑らかだったな。
なかなか使い方が難しい、とまだよく特徴が掴めないレンズだけど、flickr を見ると、海外の人はPENTACON 29mm をかっこよく使ってるんだよねぇ。
もうちょっと使いこんでみるか。
どもども、だいきちボンバー殿。
なかなか、興味深く拝見させて頂きました。
個人的な感じでは絞った時のエッジのキレ具合に注目しました。
硬いというよりは順光で撮った時に結像でディテールを表現するレンズなのかもしれません。
タクマーは明らかに解像感は低いですが、緩やかな諧調とシャドウの粘りでディテールを表現するところがあると思っています。
もっとも、開放で近接撮影だと印象が変わりますね。この辺が掘り下げる欲求につながるのでしょうか。
先日の撮影会で動員したペンタックスSP(黒)の動作がちょっと怪しいので、久しぶりにST801を出そうかな、と思っています。
だいきちさまこんばんは。
デジタルの均質な画像もきれいで見やすいですね。
でもフィルムの光の強弱も素敵です。
木の硬さの表現がいいですね。
かなり印象に残ります。
寄れるから表現の幅が広くて使いやすそうです。
クセのあるところも可愛らしい。
なるほど、同じディテールの表現でも、プロセスが違う感じなんですね。確かにキレがいいので、それを生かす方向の方がこのレンズにはいいかもしれません。
ペンタコン50mmの方はボケや柔らかさがあって、29mmの方はキレで勝負、というイメージでいきたいと思います。示唆に富んだコメントありがとうございます。
SP(黒)カッコいいですよねぇ。タクマーはいいレンズ多いので欲しいんですけど、なかなか機会がないんです。
ST801は、あの巻き上げのスプールのプラスチックの爪が折れて、あと1つになってしまったんです。他の機能は満足していますが、あのプラスチックだけはいただけないですね。
フィルムの光の強弱。うれしいコメントありがとうございます。
光画というくらいですから、その表現がフィルムを使う一番の理由かもしれない。
このレンズはなかなか思い通りにいかないのですが、ねじ伏せるのではなく、レンズが撮りたいように撮る、くらいのスタンスで使ってみようと思います。