以前から低感度のフィルムはどんなもんだろう、と興味があったのだが、Flickr でRollei Ortho25 を見たところ、その繊細さとシャープさに驚き、使ってみることにした。
感度25 ですよ、25 ! 昼間でも日陰だと手持ちが厳しそうな感度だ(まぁ昔の人はASA10 とかで撮っていたわけだが)。
特徴としては、「高解像度」 で 「驚異的なシャープネスと極小粒子」 らしい(Silversalt HPより)。
そこで、そんなフィルムに対抗すべく、なるべくカリカリっとしたレンズということで、Carl Zeiss Distagon T* 2/35 ZF.2 と Ai Micro-Nikkor 55mm f/2.8S をチョイス。三脚をもって、等々力渓谷へ向かった。
現像は、D-76 で1:1 20℃ 8分30秒 、EPSON GT-X830でスキャンしている (2,400dpi)。
NIKON F3 HP Ai Micro-Nikkor 55mm f/2.8S Rollei Ortho25
雨上がり、色気のあるシダ植物を狙う。
この生々しい質感描写と重厚な迫力はすごいなと。
NIKON F3 HP Carl Zeiss Distagon T* 2/35 ZF.2 Rollei Ortho25
F11くらいに絞ると4秒くらいになったので、NDフィルターを使わずにこのように撮れた。
水の質感や奥の岩肌にゾクゾクする。
NIKON F3 HP Ai Micro-Nikkor 55mm f/2.8S Rollei Ortho25
NIKON F3 HP Carl Zeiss Distagon T* 2/35 ZF.2 Rollei Ortho25
少し日が差し込んできた等々力渓谷。
NIKON F3 HP Ai Micro-Nikkor 55mm f/2.8S Rollei Ortho25
NIKON F3 HP Carl Zeiss Distagon T* 2/35 ZF.2 Rollei Ortho25
NIKON F3 HP Carl Zeiss Distagon T* 2/35 ZF.2 Rollei Ortho25
NIKON F3 HP Carl Zeiss Distagon T* 2/35 ZF.2 Rollei Ortho25
NIKON F3 HP Carl Zeiss Distagon T* 2/35 ZF.2 Rollei Ortho25
等々力不動尊。
NIKON F3 HP Ai Micro-Nikkor 55mm f/2.8S Rollei Ortho25
NIKON F3 HP Carl Zeiss Distagon T* 2/35 ZF.2 Rollei Ortho25
NIKON F3 HP Ai Micro-Nikkor 55mm f/2.8S Rollei Ortho25
いや~、なかなか精密な描写だ。しかも表面性状や質感などもよく出ていて、レンズとフィルム、お互いの特徴を高め合ってる。
じっくりと三脚を据えて撮りたいフィルムだろう。
初めまして、CMGです。綺麗ですね、このフィルムで写した写真。私も今度試してみようと思いました。ありがとうございます。
CMGさん、はじめまして。
Ortho25 の写りには驚きました。まだまだ知らないフィルムがあるものですね。
ぜひ試してみてください。
コメントありがとうございました。
ローライ(Agfa)のフィルムの中にはカーリングがひどいのがあるのですが、このフィルムの平面性はどうでしたか?
テクニカルパンやネオパンFより、このフィルムの方が圧倒的に質が高いことに驚いています。まだまだフィルムは良くなる要素があるのですね。
それと等々力不動尊の写真、素晴らしいです。
カーリングはほとんどしなかったです。どうやら、裏面にコーティングをしていて平面性を高めているようです。乾燥後、すぐにスキャニングできました。
また、ベースが透明になるので、スキャニングもヌケがよい印象です。
Ortho25以外にも、解像度が非常に高いAdox CMS 20 II や 複写用フィルムの流れをくむRollei ATP(Advanced Technical Pan) 1.1 、Rollei ATO(Advanced Technical Ortho) 2.1 も質が高く、進化している印象です。このあたりを使って、プリントまでしたら楽しいでしょうね。
どもども、だいきちボンバー殿。
昔、アグファにもISO25があったと思うのですが、スタジオポートレイトで何回か使いました。
その時はあまりメリットを感じなかったのですが、だいきちボンバー殿のお写真を拝観すると密度と諧調の立ち上がりに驚きました。やっぱり、人間の腕ですね。
特にシダの質感と清流の流れの精密さには強く惹かれます。
若干、光源を選ぶのかなあとも思ういましたが、なかなか興味深いフィルムですね。
拙僧もネオパンFとかイルフォードパンF50とかよく使っていました。
あまり精密感は感じなかったのですが、デリケートな諧調の性格の違いが楽しかったですね。
なかなか常用という感度ではありませんが、変化をつけたい時やじっくりと撮りたい時にはいいですね。気持ちアンダーで撮ると、ぐっと厚みのある高精細な写りで驚きました。
反面、ご指摘のように、光源によって難しい場面も多いと思います。簡単に飛んでいるカットも多かったです。むしろフラットな光の方が撮りやすく、質感も出しやすいと思いました。
低感度フィルムはおもしろいので、今度はPENTAX 645N あたりで撮ってみようと思っています。