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今年はフィルムカメラ関連では、春にPENTAX 645N、そして先日、OM-2000 を買ったのみでなるべく自重していたのだが、またふつふつと物欲が湧いてきてしまった。

ちょうどそのタイミングで、新宿高島屋で 「第8回 新宿クラシックカメラ博」が開催されるという(8月22日まで)。

これは行くしかあるまい。

狙いとしては本気度順で、
・FOCA Oplarex 50mm f1.9付き 
・LEICA Hektor 73mm f1.9
・アンジェニュー 90mm f2.5
・LEICA Summarit 50mm f1.5 or Xenon 50mm f1.5
・LEICA Hektor 50mm f2.5
・NIKON 85mm f2 (S mount)
・NIKON 50mm f1.4(S mount)
・スーパーロッコール 50mm f1.8 (L Mount)

あたりが欲しい。FOCA のOplarex 50mm f1.9 は描写がふんわり、滲みも色もいい。あとライカの中望遠系が欲しい。それもまぁまぁの程度で、なるべく安く……。

今回の中古カメラ市は、あまり馴染みのないお店が多く、しかも仙台、名古屋、大阪、福岡など地方からの出店も多いので、掘り出し物があるのではないかと期待して、初日の午後に参戦した。

結論から言うと、FOCA は見かけず、Hektor 73mm は20万以上で予算オーバー、Summarit は5万円後半から9万円くらいだったが、値段と状態のバランスで納得いくものがなし(Summarit は拭き傷やコーティングスレがデフォルトだが)、ニコンは(自分の中での)相場より高い、ロッコールと Hektor 50mmはちゃんと探さなかった、アンジェニューは90mm 2.5 が20万以上で予算オーバー、と結局何も買わなかった。

買う気満々だっただけに、手ぶらで帰るわけにはいかねぇ、と新宿の中古カメラ店を回ったが、欲しいものは見つからず。とうとう台風の影響で雨まで降ってきたが、銀座へ向かった。

すると、エルマー 90mm f4 の初期型(通称・ダルマ、海外ではFAT ELMAR)を発見。
昔、探していたけど、こんなところで出会うとは。

狙っていたわけではなかったが、中望遠だし、程度もいいし、相場より安かったので購入と相成った。

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ニッケルメッキとブラックペイント、このエイジングはシブイ……。

FAT ELMARは、1931~1932年にかけて作られ、製造本数は約2500本弱。
3群4枚の構成は、後のエルマー90mmと同じだが(1964年以降は3群3枚)、FAT ELMAR は他のエルマーと比べて解像度が高い、と言われていた(マツバラ光機HPより)ので、気になっていた。

製造本数がそれほど多くなく、しかも80年以上前のレンズ。
市場ではあまり見かけないのだが、その割には値段はそれほど高くない、というのが不思議だ。
90mmという画角がレンジファインダーとしてはあまり人気のない画角だからか、いずれにせよリーズナブルに買えたのだからありがたい。

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DⅢに装着。ちょっとレンズの方が大きいけど、かっちょええ。

1937年製と1931年製(or1932年)とは思えない洗練されたデザインだ。

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とりあえず、ちゃんと写るか確認するために、X-Pro2 で撮ってみることにした。
jpeg撮って出しで、サイズ縮小している。

このカメラとレンズ、製造年が80年以上の差があるというのもすごいことだよなぁ。

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FUJIFILM X-Pro2  ELMAR 90mm f4

開放、アクロスモードで撮影。

なかなかいい雰囲気ではないか。

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FUJIFILM X-Pro2  ELMAR 90mm f4

これは一段絞った。解像力の高さがうかがえる。


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FUJIFILM X-Pro2  ELMAR 90mm f4

カラーだとどうだろう、とクラシッククロームで撮影。

ほろ苦い感じの描写がレンズとマッチしているのではないだろうか。


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FUJIFILM X-Pro2  ELMAR 90mm f4

開放でアクロスモード。手前のボケからピント面への移行がいい。


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FUJIFILM X-Pro2  ELMAR 90mm f4

これはほぼ最短(1m)で。

いやー、80年以上前のレンズとは思えない写りだ。
ボケの感じ、解像度の高さ、硬すぎない調子など、「クセ玉」というわけではないけど、基本性能の高さを感じさせる。

この日は雨上がり、曇空だったこともあり、シャープに撮れていたが、光が入ると色々と問題も出てくるのではないか。
フードも持ってないし。

そこで、晴天の浜離宮恩賜庭園に向かった。


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FUJIFILM X-Pro2  ELMAR 90mm f4

どひゃー。逆光で撮影。

まぁ当然、ハレーションは起こるけど、このゴーストはすごい。
レインボー、まさにレインボーゴーストや。


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FUJIFILM X-Pro2  ELMAR 90mm f4

ハレ切りをすると、多少緩和される。

まぁ、適度なふんわり感でいい感じだ。玉ボケもよさそう。


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FUJIFILM X-Pro2  ELMAR 90mm f4

晴天でも順光だと問題なさそうだ。

フラットになりがちな花びら一枚一枚の陰影もよく描写している。

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FUJIFILM X-Pro2  ELMAR 90mm f4

このコントラストが低下した感じと曇天時のシャープさのギャップが大きい。


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FUJIFILM X-Pro2  ELMAR 90mm f4

開放で玉ボケを見てみる。なかなか幻想的だ。


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FUJIFILM X-Pro2  ELMAR 90mm f4

最後に超逆光で撮ってみた。

もっと真っ白になってしまうレンズもあるくらいだから、ある意味、健闘しているかもしれない。

オリジナルを拡大すると、白鳥の目もきっちり解像している。

とまぁ、 FAT ELMARの試し撮りをしてみた。

写りに関しては、非常に幅が広く、使い方によって二面性のあるレンズだ。

今回はデジタルだったけど、これがフィルムだとどうなるのか試してみたい。

2 のコメント

  1. どもども、だいきちボンバー殿。
    フォカは気になりますよね。
    拙僧もフォカスタンダードでもいいからと思うのですが、やはり届きません。
    ちょっと無理かなあと敗北主義的に思うのですが。
    いわゆる普通のエルマー90mmを、今日、1.5万円で悩みました。
    一般的にLマウントの中望遠は評価が低いですが、キヤノン100mmF3.5だっていい仕事したのですからと思ったんですよね。
    これが良い判断だったのか、鬼のような後悔になるのかは、9月の名古屋中古カメラ市まで逡巡ですね。

    Rikkie
  2. フォカはモノも少ないですが、状態もいまいちのものが多く、なかなか入手できません。シャッターを切ったときの、「ジャキッ、シュルッ」という音となんとかライカと違いを出そうとしたフランスのプライド、そしてレンズの写りが魅力的なのですが、入手にはまだ時間がかかりそうです。
    エルマー1.5万は安いですね。先日見たお店では、2万~3万でした。程度がよかったので、この値段で程度がいいのは買いだな、と思いましたが、その横にあったダルマを買った次第です。
    Lマウントの中望遠はいいですよね。キヤノンの100mm f3.5もいいレンズですが、キヤノンの85mm f1.9 もいいなと注目しています。意外と安いですし。

    だいきちボンバー

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