LINEで送る
Pocket

NIKON のレンジファインダー・Sマウントに W-Nikkor・C 3.5cm f2.5 というレンズがあって、このレンズは開放での周辺の流れやボケが特徴的で好きなレンズだ。

4群6枚、対称型のガウスタイプで、球面収差、色収差は補正しやすいが、反面、ガウスタイプの欠点であるサジタルコマフレアーが残っている。

しかし点光源が変な形になるわけではないので、これを 「味」 として楽しむことができる。


DSCF9350

で、この 3.5cm f2.5 と前回使用したT-MAX100 を組み合わせて撮ってみたいと考えた。

前回はD-76で現像したが(さて、モノクロフィルムは何を使おうか ―T-MAX100編―)、今回は専用の現像液・T-MAX Developer を使うことにした。

この組み合わせで、久しぶりに根津界隈を散策してみることにした。

img274
NIKON S2 W-Nikkor・C 3.5cm f2.5 Kodak T-MAX100

まずは根津神社に向かった。

開放で撮影。周辺の流れと結像面のイキイキとした描写のギャップがおもしろい。

img255
NIKON S2 W-Nikkor・C 3.5cm f2.5 Kodak T-MAX100

こちらも開放。

このレンズは、「周辺にいくにしたがって、像面湾曲の影響で前ピン傾向になり、芯はあるがフレアーの発生によって徐々にシャープネスが低下する傾向があり
ます。ただし、点像が不自然な変形をすることが無いので、素直で癖の無い描写をすると言えるでしょう。」 (ニッコール千夜一夜物語より) という。

img257
NIKON S2 W-Nikkor・C 3.5cm f2.5 Kodak T-MAX100

T-MAX Developer を使用したので、「超微粒子」を期待したが、ネガ全体的に思いのほか粒状感がある。

温度管理か時間あたりをミスったかなぁ。


img279
NIKON S2 W-Nikkor・C 3.5cm f2.5 Kodak T-MAX100

根津神社を出て、根津~千駄木近辺を歩く。


img283
NIKON S2 W-Nikkor・C 3.5cm f2.5 Kodak T-MAX100

f4 に絞ると周辺は改善され、シャープさも増す。


img284
NIKON S2 W-Nikkor・C 3.5cm f2.5 Kodak T-MAX100

ここも確かf4。 ちょっと絞るだけで急にシャープさが増す。

かといって、硬すぎない感じがオールドレンズらしくて好ましい。

img285
NIKON S2 W-Nikkor・C 3.5cm f2.5 Kodak T-MAX100

暗いところから明るいところまで均一な調子はT-MAX の特徴だろうか。

なんともやさしいトーンだ。

img286
NIKON S2 W-Nikkor・C 3.5cm f2.5 Kodak T-MAX100

根津近辺はなつかしの商店街とおしゃれなお店が混在していて、散歩をしていて飽きないエリアだ。


img287
NIKON S2 W-Nikkor・C 3.5cm f2.5 Kodak T-MAX100

ここはf4。ほどよいシャープさと豊かな階調は、このレンズに合っているような気がした。

根津近辺を散策したあと、谷中方面へ向かう。

img324
NIKON S2 W-Nikkor・C 3.5cm f2.5 Kodak T-MAX400

T-MAX100を撮り終えたので、T-MAX400を試す。

谷中の王林寺。千代の富士の銅像を見に立ち寄った。

img326
NIKON S2 W-Nikkor・C 3.5cm f2.5 Kodak T-MAX400

王林寺の裏手に回ると、こんなところに古井戸が。

img329
NIKON S2 W-Nikkor・C 3.5cm f2.5 Kodak T-MAX400

古井戸の脇にある階段を登ると、谷中のランドマーク・ヒマラヤ杉の三差路に出る。

img332
NIKON S2 W-Nikkor・C 3.5cm f2.5 Kodak T-MAX400

谷中霊園を抜けて散策終了。この日は最高気温35℃。真夏の散歩はキツかった。

T-MAX400は、とりあえず1本目なので、まだよくわからないが、 シャープ、微粒子、といった感触は得ることができた。

感度400のフィルムは、なかなかしっくりとくるフィルムがなかったので、しばらくT-MAX400 を使ってみよう。


4 のコメント

  1. どもども、だいきちボンバー殿。
    うーむ、ニコンS2。雅ですなあ。
    新しいボディは一先ず要らないな。と、行っているのですがニコンSシリーズは日本国民の一人としても欲しいものです。
    完成形という点ではニコンS2なのですが、拙僧がダイブしそうになるのはニコンSなんですよね。実際に使うと「ニコンS2にすればよかった」と思うのでしょうが、ニコンSシリーズを使うことは雅や道に通じるもので、シリアスな完成度などは深く考えなくても良いのかなと思います。
    W3.5cmF2.5ですが、開放でもデリケートな結像をしますね。流石のニッコールでしょうか。そういえば拙僧のニコノスに着いている35mmはSマウントの物を踏襲しているという噂ですし、使い込む価値がありそうです。
    個人的な好みでは晴天下で絞ったものですね。やはり結像がよりしっかりして、美しい諧調を描いております。
    もっとも、TMAX100/400をTMAXデベロッパーで丁寧に現像したからこそ、本来のレンズのパフォーマンスを引き出していらっしゃるのでしょうか。銀座レモン社で期限切迫のTMAX100と400を手に入れたので、東京でも1~2本使ってみました。今の液温だととても現像は出来ないのですが、だいきちボンバー殿は、どのように液温を管理なさっているのでしょうか。
    拙僧は秋まで待とうかなと敗北的に思っているのですが。
    根津、中谷は行ってみました。もっとも、時間帯が早かったのと8/15と、お盆のど真ん中ということもあって、商店は休業中だったし、閑散としていました。
    そこで一歩踏み込んで散策を展開したいところですが、そこは長征で時間的な制限のある拙僧には難しいところです。

    Rikkie
  2. そういえば、もしかしたら報告させて頂いたかもしれないのですがコンタックスIIを手に入れました。それは凄まじい傷のついたゾナー50mmF2付きだったのですが、ひとまず動きそうで。このネガも未現像なのですが、写っていると嬉しいですね。
    ライカのレンズは手が届かなくても、コンタックスマウントのレンズなら頑張れば手が届くのではと夢を見ています。

    Rikkie
  3. ニコンSもいいですね。巻き上げがノブ式で、軍艦部がシンプルでかっこいい。
    画面サイズの横幅が34mmなので、現像の時に何か不都合があるとやだなぁと思い、S2にしましたが、自動でフィルムをカットするわけではないので、特に問題ないのかと今思いなおしました(オペマも同様の理由でスルーしていましたが)。
    35mm f2.5 はニコノスもそうですね。絞るとカリカリしすぎないシャープさで気に入っています。
    T-MAXの現像は、一応、メーカー指示に従っているのですが、もうちょっと微粒子でいけると思っています。液温は、原液の温度を計って、水を足した時に平均して20℃になるように、水に氷を入れて温度を調整してから混ぜています(d-76の場合は1:1なので計算が楽なのですが、T-MAXは1:4なので少し計算が面倒です)。そして、20℃くらいの氷水を張った大きめのタッパーの中にタンクを置いて、なるべく現像中に温度が上がらないようにしています。あと20℃くらいの水で前浴もしています。氷をかなり使うので、多めに作っておきます(嫁に文句を言われるので)。
    とはいえ、夏は難しいですね。秋まで待つのも手だと思います。
    東京遠征は実りが多かったようでなによりです。Rikkieさんがどのように東京をスナップで切り取られたのか興味があります。気が向いたときにアップしていただければと思います。
    ちなみに秋葉原はどうでしたか? 私は先日はじめて東京カメラに行ったのですが、なかなか相場より安い国産レンズが多かったので驚きました。秋葉原も結構、おもしろそうですね。

    だいきちボンバー
  4. コンタックスⅡですか。うらやましい。なかなか状態のよい個体に巡り合えなかったのですが、ゾナー50mmF2付きなんて、大口径レンズの元祖の一つですから、いいですねぇ。
    1/1250秒や長い有効基線長などボディも優秀ですから楽しみですね。
    「凄まじい傷のついたゾナー」がどんな写りか、非常に気になるところです。

    だいきちボンバー

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です