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前回(OM-1 と漁港を歩く 2)、前々回(OM-1 と漁港を歩く)とOM-1を使って、ズイコーレンズいいよなぁ、と改めてズイコー熱が高まってきた。

しかし、だいきちが使っているOM-1 の調子がいまひとつだったので、ボディを買うことにした。

金に糸目を付けないのであれば、OM-3 Ti (1994年発売)がいいのだが、軽く10万円以上する。

現実的な線では、OM-4 Ti(1986年発売)が、3万~6万くらいか。これも高いな。
チタンではないOM-4 なら1.5~2万くらいで探せそうだ。

ちなみにOMシリーズは、奇数機が機械式シャッター、偶数機が電子式シャッターとなっている。
できれば機械式シャッターがいいのだけど。

あとは、普及機で、OM10、OM20、OM30、OM40 があるのだが、モノが少ない。

すると、以前から信頼しているお店で、OM2000 を発見した。状態もよく、ZUIKO ZOOM 35-70mm f3.5-4.5付で5000円以下、露出計もバッチリだったので、以前から欲しかった ZUIKO 50mm f3.5 MACRO と一緒に購入した。

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OM2000 (1997年発売)は、コシナが制作しているOEM機で、ニコンFM10、リコーXR-8 スーパーとベースは同じだ。

OEM機ではあるのだが、1/2000秒が切れる。
OM-1 は1/1000秒で、1/2000秒が切れるのはOM-3とOM-4だけ。つまりシャッタースピードに関してはOMシリーズ最高峰と言えよう。

また、露出計を搭載している機械式シャッター、という点が一番気に入っている。

つまり、露出計用の電池(SR44×2)は必要だが、仮に電池がなくなったとしてもシャッターは切れる。

このパターンは、だいきちが持っているカメラでは、LEICA M6 や FUJICA ST801 も同様だが、旅先での安心感が違う。また故障したとしても、現在でも修理できる可能性が高い(修理代の方が高くつくだろうけど)。

また、他のOEM機との違いとして、中央重点平均測光方式のほかにスポット測光が可能である。
逆光や輝度差の大きいシーンで活躍してくれるだろう。

 

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軍艦部。

青矢印が、中央重点平均測光とスポット測光の切り替えスイッチ。

赤矢印部には、シャッターロック機構が備わっている。巻き上げレバーの底部に突起があり、この状態ではシャッターが切れないようになっている。

解除するには、巻き上げレバーを少し回せばいいのだが、だいきちの場合、利き目が左目なので、ファインダーを覗きながらこの巻き上げレバーを回すと 巻き上げレバーがおでこに突き刺さってしまう。効き目が右目の方にとっては、まったく問題がないけど。)

シャッターロックを解除してシャッターを半押ししないと露出も測れないので、露出決定の際やシャッターを切る際に少しファインダーから顔を離さないといけないこと、これが大いに不満だ。

なので、巻き上げレバー底部に付いている突起物を削ってシャッターロック機構をなくしてしまえばいいのだが、金属製なので、どう削ろうか思案中だ。

OMシリーズの開発者の米谷美久氏は、頑なにシャッターロックを付けなかった。

インタビューでは、「ロックがないために、一枚ムダにするかもしれませんが、シャッターチャンスは二度ときませんよ」(『季刊クラシックカメラ No.12  (2001年)』 (双葉社) と語っている。

その意味では、このOM2000 に米谷氏の設計思想は微塵も感じられないが、まぁZUIKO レンズが使えるメカニカルシャッター機なのでよしとしよう。

黄色矢印部は、多重露光レバーだ。

とりあえず、OM2000 と マクロの組み合わせで、色々なところに連れて行ってみた。

フィルムは、最近、取り扱いが復活したフジフイルムのC200だ。

 

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OLYMPUS OM2000  ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm f3.5  FUJIFILM C200

早朝の城ケ島海岸。

マクロではあるが、マクロ領域以外でも普通に使えるという評判だったので、風景を撮ってみた。

正面右に見えるのは、富士山だ。

 

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OLYMPUS OM2000  ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm f3.5  FUJIFILM C200

雲の感じや空のグラデーションもいい感じ。

 

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OLYMPUS OM2000  ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm f3.5  FUJIFILM C200

拡大すると、岩の表面性状もリアルに描写していた。

 

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OLYMPUS OM2000  ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm f3.5  FUJIFILM C200

箱根であじさいを撮影。確かf5.6 に一段絞った。

切れ味はさすがだし、瑞々しさもいい感じ。

 

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OLYMPUS OM2000  ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm f3.5  FUJIFILM C200

ところ変わって、真鶴漁港。

海鮮丼、うまかったです。

 

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OLYMPUS OM2000  ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm f3.5  FUJIFILM C200

 

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OLYMPUS OM2000  ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm f3.5  FUJIFILM C200

漁港内部。

暗いところも、明るいところも、精細に描写している。

 

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OLYMPUS OM2000  ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm f3.5  FUJIFILM C200

真鶴漁港からバスに乗って、真鶴半島の先まできた。

正面に見えるのが有名な景勝地・三ツ石だ。

 

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OLYMPUS OM2000  ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm f3.5  FUJIFILM C200

 

 

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OLYMPUS OM2000  ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm f3.5  FUJIFILM C200

真鶴半島に来たのは、小学校の遠足以来だ。

ちょうど、たこ八郎さんが真鶴海岸で亡くなった後だったな。

 

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OLYMPUS OM2000  ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm f3.5  FUJIFILM C200

先端まで降り、三ツ石を正面に望む。

干潮時には三ツ石まで渡ることができるそうだ。

 

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OLYMPUS OM2000  ZUIKO MC AUTO-MACRO 50mm f3.5  FUJIFILM C200

猫の毛並みもよく描写している。

寄ってよし、引いてよし、とさまざまなシーンで使えるマクロレンズだ。

OM2000は、シャッターロックに不満はあるものの、それ以外のスポット測光や1/2000のメカニカルシャッター、軽い(約430g)、アルミダイキャストボディで意外としっかりしている、OM-1よりファインダーが明るい、ファインダーがマイクロスプリットでピントが合わせやすい、など利点も多い。

いわゆる米谷イズムは継承していないが、実用本位でズイコーレンズを使う分にはいい選択だと思う。

 

4 のコメント

  1. どうもこんにちは。
    すっかり夏になってしまいましたね。
    コシナのOEMとは言え侮れませんね。
    スポット測光出来るのはかなり大きいと思います。
    中央重点測光のボディばかり使っているので不便さを感じずにはいられません。
    私もOM50mmマクロをジャンクで拾ってきたのですが、ボディがないままずっと放置しています。
    だいきちさまと同じように、はじめはOM-3を…と考えていましたがやはりその価格になかなか手が出せずじまいでした。
    OM2000という「ちょうど良い」ボディを教えていただき感謝しております。
    それにしてもよい写りですね。
    キレとコクの良いバランスです。
    なんだかビールのようですね笑

  2. ギさん、どうもです。
    7月に入って急に暑くなりましたね。
    さすがオリンパスは測光にこだわっていたので、OEM機でもスポット測光を取り入れたようです。機能的には完璧なんですけど、モノが少なくて、2万円以上で売っている場合もあるようです。実際は1万円以下で手に入れたいところですね。
    僕も50mm 3.5マクロが使いたくてボディを買ったのですが、レンズの写りには満足です。
    ニコンのAi-s 55mm f2.8マクロもいいレンズですが、このレンズも解像感高いです。ボケが少し硬そうですが。
    コメントありがとうございました。

    だいきちボンバー
  3. どもども、だいきちボンバー殿。
    オリンパスOM2000は好きな方には受けがいいので、普通の中古でも1.5~2万円くらいしますよね。
    標準ズームレンズ付きで5000円以下というプライスはラッキーなのではないでしょうか。
    拙僧でも買ってしまうでしょうね。
    コシナOEMですが機械式シャッター機は本当に丈夫ですよね。
    裏蓋がペコペコしたるする個体もあるのですが、堅牢なワークホースです。
    ニコンFE10のような電子シャッター機だと、少々怪しいですが。
    ズイコー50mmF3.5マクロは持っていないのですが、ズイコー50mmF2なら持っています。
    全く稼働していないので宝の持ち腐れですよね。
    お写真の中では漁港の内部の薄暗いカットが気になりました。
    発色といい解像感といい興味深いですね。
    モノクロフィルムを通してディテールの再現が楽しみです。
    7月は来週にはキャンプツーリングに行く予定だったのですが、梅雨明けが意外と遅いので再考中です。
    今日の三河なんて本当によい天気なのですが。
    漁港の撮影は興味深いですね。
    拙僧もチャレンジしたいものです。

    Rikkie
  4. >オリンパスOM2000は好きな方には受けがいいので、普通の中古でも1.5~2万円くらいしますよね。
    標準ズームレンズ付きで5000円以下というプライスはラッキーなのではないでしょうか。
    拙僧でも買ってしまうでしょうね。
    やっぱりそうですよね。掘り出し物とは思いましたが、Rikkieさんのお墨付きとは、うれしいです。いい買い物だったなぁ。
    >ズイコー50mmF2なら持っています。
    さすがいいレンズお持ちですね。f3.5は切れ味いいんですけど、ちょっとボケが硬いのが気になっています。モノクロには合うかもしれませんが。その点、f2 は切れとまろやかさを兼ね備えていると思うのですが、ちょっと高値の花です。
    >お写真の中では漁港の内部の薄暗いカットが気になりました。
    発色といい解像感といい興味深いですね。
    いや、まさにあの漁港内部のカットはお気に入りです。
    〝こんな感じで写ってればうれしいなぁ”、と思った以上の仕上がりだったので満足です。
    最近、漁港、漁村もいいなぁと再発見しています。日本の原風景が生活感があるままに残っている感じで。
    その点、三河湾あたり、よさそうだと睨んでいるのですが。
    佐久島、日真賀島には近いうちに行きたいと思っています。
    コメントありがとうございました。

    だいきちボンバー

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