北海道に行く予定が入ったので、さっそく装備を検討する。
やはり北海道の大自然を中判カメラで撮ってみたいのだけど、いかんせん、中判、三脚、デジタルカメラ(仕事用)、というセットを持っていくのは厳しい。
けど、フィルムは持っていきたいので、なるべくコンパクトにするため、LEICA M6+Summicron 50mm F2、X-Pro2+10-24mm、18-55mm、55-200mm というセットにした。
ライカで小樽や札幌の町並みをスナップしつつ、FUJI の10-24mm という広角を購入したので、そのレンズで夜景や大自然を撮る、という狙いだ。
と、こ、ろ、が………。
羽田空港でドアも閉まり、離陸寸前、というところで20分経っても、30分経っても動かない。
実は、だいきちの便の出発直前に、例の大韓航空機の事故が起こっていたのだ。遠めに煙が見えたなぁ…。
最終的にこの便は欠航となってしまった。フィルムのオープンチェックも済ませていたのに……。
結局、空は無理なので、東京駅に戻り、東京-新青森(健康ランドで1泊)-函館北斗-札幌 というルートで、翌日の昼前になんとか辿り着くことができた。陸路で1160km ですぜ。
FUJIFILM X-Pro2 XF10-24mm F4 R OIS
小樽に行けなくなってしまったので、札幌の夜景を撮ることにした。
三脚を使ってアクロスモード。モノクロの夜景はかっこいい。
FUJIFILM X-Pro2 XF10-24mm F4 R OIS
FUJIFILM X-Pro2 XF10-24mm F4 R OIS
FUJIFILM X-Pro2 XF10-24mm F4 R OIS
北海道庁前の赤レンガテラスから撮影。
FUJIFILM X-Pro2 XF10-24mm F4 R OIS
カラーだとこんな感じ。
ISO200、F11、8秒、-2/3EV。
これくらいの明るさだとAFでもピントが合うし、三脚もあるのでISOも低感度でいける。
FUJIFILM X-Pro2 XF10-24mm F4 R OIS
では、X-Pro2 で高感度撮影をするとどうなるのだろうか。そんな疑問がわいてきた。
ちょうど翌日、旭川に行く予定があった。
そこで、旭川から近く、星がすごい、と評判の名寄市に行ってみることにした。
近い、と書いたが実際には80km くらいあり、車で1時間半かかった。
また、だいきちは星撮影は今回がはじめて、超初心者という点はご留意いただきたい。
FUJIFILM X-Pro2 XF10-24mm F4 R OIS
名寄市には、「きたすばる」という天文台があり、気候的にも地形的にも天体観測に適しているそうだ。
この日は、ちょっと明るかったが、星が空一面に広がり感動した。
ISO6400、F5.6、30秒
FUJIFILM X-Pro2 XF10-24mm F4 R OIS
とりあえず、今回は絞り、シャッタースピードを変えながら、データ収集することにした。
ISO6400、F4、20秒
FUJIFILM X-Pro2 XF10-24mm F4 R OIS
広角なので、あまり星が流れないだろうと、20~30秒で撮ってみた。
ISO6400、F4、30秒
FUJIFILM X-Pro2 XF10-24mm F4 R OIS
なんというか、自分の目で見た感動を写真に焼き付けたいと思うのだけど、自分の技術のなさを痛感した。
もうちょっときれいにならないもんか。あと現像技術も必要だな。
ISO6400、F5、20秒
FUJIFILM X-Pro2 XF10-24mm F4 R OIS
ただまぁ、とりあえず写ってはいたし、あまりノイズも気にならなかったのは、最近のデジタルカメラの性能の高さだろう。
ISO6400、F4.5、30秒
X-Pro2 に関しては、町のスナップのイメージが強いが、フィールドでガンガン使うのもありだと思う。
使い勝手の面ではバリアングル液晶ではない点が少しマイナスだ。逆にPro2のスタイルでバリアングル、というのも嫌だけど。
あとは、星の撮影技術向上、現像技術向上、ポータブル赤道儀が欲しい、もっといい三脚が欲しい、比較明合成もやってみたい、などなど、深みにはまりそうでこわい、そんな北海道の夜だった。
どもども、だいきちボンバー殿。
あの大韓航空のトラブルに巻き込まれましたか。しかし、代替手段で札幌へ到着してしまう柔軟性は流石です。
拙僧だったら新幹線のチケットがとれなかったらパニックですね。
ズミクロンのお写真も楽しみにしています。どういうわけか、近所のキタムラに赤エルマーが5万円台で出ているのですが、妄想しています。ちょっと現実的ではありませんが、夢は見ますね。
X-Pro2のアクロスモードの夜景。なかなか見ごたえがありますね。
フィルムのアクロスも黄昏時の光を拾うのは趣があります。コンタックスT2のゾナーとかリコーGR10で粘ると、思いがけずいい塩梅になったりするものです。
デジカメでもモノクロ写真はイイものですね。撮影のモチベーションとしては、なかなか盛り上がらないのですが、だいきちボンバー殿は抜かりなくデジカメでもパフォーマンスを発揮なさっていらっしゃいますね。
リコーGR10かニコン35Ti、デジカメ2台の軽量スタイルの旅も楽しそうです。
大韓航空には参りました。当日のアポイントをキャンセルし、小樽にも行けませんでした。
しかし思いがけなく北海道新幹線にも乗れたし、函館から長万部、苫小牧を通っての電車旅は、なかなか普段ではできないので、災い転じて福でした。
旅に何を持っていくか、というのは永遠のテーマで、いつもその苦悩が楽しみなのですが、フィルム、デジタルの二刀流はなかなか制約も多く、思い通りにいかないこともしばしばです。
結局、今持っている機材では、クラッセとライカ M6 とX-Pro2 のコンパクト&レンジファインダー系のカメラが一つの答えだと思うのですが、もう少し模索、試行錯誤をして楽しみたいと思います。
GR10やニコン35Ti などのコンパクトフィルムカメラとデジタル、これは至福ですね。削ぎ落とす方が”撮れるものを撮る”と行動が明確になって、いいのが撮れそうな気がします。
モノクロに関しては、夜景や星をモノクロフィルムで撮ったらどうなるのだろうと妄想しています。NIKON F3 あたりで長時間露光を試してみようと思っています。