ADOX のColor Implosion というカラーネガフィルムは、退色したような色が出たり、黄色が強く出たり、さらに粒状感が強かったり、とコントロールできない楽しさがあるフィルムだ。
【過去の記事】
破裂し、崩壊する色調 ADOX Color Implosion
Out of control ! ADOX Color Implosion Part2
しかし、何本が使っていく中で、思いのほかいい雰囲気や色で撮れることもあり、これを狙って出せないものか、いろいろと試行錯誤していた。
ISO100~400 の間に設定して撮影する、というのが基本で、Silversalt のホームページによると、
・400の場合は、色は崩壊してペール色になります。粒子は非常にラフになります。
・200の場合は、赤はとても強くなり、他の色はグリーンがかるか青みがかります。
・100の場合は、70年代の夏のような色になるでしょう。粒状は(ISO400/27°の場合に比べ)小さくなります。
とのことだった。
しばらくは、200や400で撮影していたが、黄色や緑が強く出すぎるので、100や80 くらいで撮影してみた。
すると、
FUJICA ST-801 FUJINON 55mm f2.2 ADOX ColorImplosion (ISO100)
ISO100 の設定だと、落ち着いた青みの色で、ほどよい粒子感が得られることがわかった。
こういう感じが出したかったのだ。
ちなみに、自家現像する場合には、現像液は30℃、そして規定の時間より少し長めに現像すると、さらに滑らかになり発色もよくなる。
以下、撮影時の感度も明記したが、同じISO100設定でも、光の状況などによって色の出方も変わる。
なのでやっぱり完全にコントロールすることはできないのだけど、ある程度の方向性は狙って出せるようになったのは収穫だった。
FUJICA ST-801 FUJINON 55mm f2.2 ADOX ColorImplosion (ISO100)
FUJICA ST-801 FUJINON 55mm f2.2 ADOX ColorImplosion (ISO100)
FUJICA ST-605 FUJINON 55mm f2.2 ADOX ColorImplosion (ISO100)
FUJICA ST-605 FUJINON 55mm f2.2 ADOX ColorImplosion (ISO100)
FUJICA ST-605 FUJINON 55mm f2.2 ADOX ColorImplosion (ISO100)
FUJICA ST-605 FUJINON 55mm f2.2 ADOX ColorImplosion (ISO100)
FUJICA ST-801 FUJINON 55mm f2.2 ADOX ColorImplosion (ISO100)
KLASSE W SUPER-EBC FUJINON 28mm F2.8 ADOX ColorImplosion (ISO200)
FUJICA ST-605 FUJINON 55mm f2.2 ADOX ColorImplosion (ISO400)
FUJICA ST-801 FUJINON 55mm f2.2 ADOX ColorImplosion (ISO100)
FUJICA ST-605 FUJINON 55mm f2.2 ADOX ColorImplosion (ISO100)