【お知らせ】
バルナック型ライカを買う
バルナックライカのフィルム装填方法と操作方法について、追記しました(2015.11.13)。
カールツァイスイエナのBIOTAR 58mm F2 をベースに開発されたロシア製レンズ・HELIOS には、さまざまなバリエーションがあるが、今回、だいきちは HELIOS 44-2 を購入した。
このレンズ、通常はM42マウントなのだが、だいきちのボディラインナップだとM42は使いにくい。
すると、ニコンFマウントに改造されたHELIOS 44-2 を発見。これなら、ニコンのフィルムカメラでも、デジタルカメラでもアダプターなしで使うことができるではないか!
相場としては、7000~8000円くらいだが、それよりも約+1万円で購入した。
まぁ、マウント改造費と考えれば悪くないだろう。
F3にも、Dfにも、マウントアダプターなしで直接装着できるのはうれしい。
購入した個体は、1983年製だった。
▲絞りは、プリセット絞りだ。
絞り値を設定するリング(白点)と絞り込みリング(赤点)に分かれている。
▲ピントを合わせた後、自分で絞り込みリング(赤点)を回してからシャッターを切る。
ファインダーから目を離さずに、絞り込み操作ができる。
現在のカメラだと絞りはカメラが制御するので(自動絞り)、ついつい絞り込みリングを絞るのを忘れてシャッターを切ってしまう。すると、開放で撮ってしまうことになる。
さて、まずはフィルムで撮ってみることにしよう。
NIKON F3 Helios44-2 58mm f2 Kodak EKTAR100
NIKON F3 Helios44-2 58mm f2 Kodak EKTAR100
NIKON F3 Helios44-2 58mm f2 Kodak EKTAR100
周辺はちょっとあやしいけど、全体的には透き通ったさわやかな描写ではないだろうか。
ちょっとイメージと違うぞ。
NIKON F3 Helios44-2 58mm f2 Kodak EKTAR100
NIKON F3 Helios44-2 58mm f2 Kodak EKTAR100
開放気味で対象物に近づくと、グルグル系のボケが出た。
そうそう、この妖しい感じがいいのだ。
ではデジタルだとどうだろうか。
夕暮れから夜の間の時間帯に撮影。
なかなか不思議な雰囲気を醸し出している。
NIKON Df Helios44-2 58mm f2
けどねぇ、絞って撮るとなかなか優秀なんですよ。
ディテールも描写され、抜けもいい。そして、硬くなりすぎていないのも好みだ。
そして最後に、妖しいレンズに妖しいフィルム・ADOX Color Implosion を組み合わせてみた。
NIKON F3 Helios44-2 58mm f2 ADOX Color Implosion
おー、いいじゃないですか!
なかなかこの感じは出ないなぁ。
NIKON F3 Helios44-2 58mm f2 ADOX Color Implosion
グルグルボケと色の微妙な転びが、不思議な世界観を描き出す。
NIKON F3 Helios44-2 58mm f2 ADOX Color Implosion
EKTAR 100、デジタルカメラ、ADOX Color Implosion、そのどれもが個性的な写りだった。
それは、Helios44-2 の意外な奥深さ、と言えるのかもしれない。
第2弾に続く……。(HERIOS 44-2 で妖しい横浜散歩)
だいきちボンバー殿。
プラクチカマウントのヘリオス44Mは持っています。
点カビの物が2000円だったかなあ。
これもカビが増殖しないうちに使わないとですね。
Fマウント改は流通しているようですね。
てっきりキエフ19辺りのレンズだと思ったのですが、そうでもなさそうです。
お写真を拝観すると、ピントが合った部分はなかなかストレートで好感触です。
確かにボケは3枚玉のように癖がありますね。
その辺も魅力でしょうか。
ADOXのカラーフィルムのお写真を初めて見ましたが、ざらっとしてイイ感じですね。
癖のあるボケが絶妙にぼやかして不思議な印象を持ちます。
Rikkieさん、いつもありがとうございます。
ヘリオス44Mは、切替スイッチ付の自動絞りですね。点カビ付きとはいえ、2000円とは、さすがの目利きですね。
このレンズは、どうやらゼニットについていたものをFマウントに改造したようです。
キエフ19など、ソ連製ニコンFマウントのレンズは使ってみたいですが、国内ではほとんど見ないので、ウクライナあたりから直接仕入れるしかないかなぁ、と思っていました。なかなか面倒そうなので、そこまで手が回るかわかりませんが……。
3枚玉のようなボケ、まさにTrioplan100mm を探していたのですが、ここ最近急騰していたので、なんとなくクセが似てそうなヘリオスを試しに買ってみたという次第です。予想以上に写るので、最近はこればっかり使っています。
ADOXは、モノクロのSilvermax が使いやすかったので、カラーも試しに買ってみたのですが、色の出方が黄色が強かったり、青が強かったり、予想がつかないので楽しんでいます。クセの強いフィルムですが、自分の心象風景に近いので、ずっと使っていきたいと思っています。
カメラを作っていた時代のADOXとは別会社のようで、商標を買い取ったそうですが、フィルムを生産してくれる、いまでは貴重なメーカーですね。
コメントありがとうございました。
こんばんは。
ヘリオスと読むのかなあ?ロシア製のM42レンズ改の、それもNikonFマウントというのが凄いというか、珍しいというか、不思議なレンズですね。
しかし、M42よりもフランジバックが長いFマウントだからこそ成り立つレンズでもありますし、描写もさる事ながら、M42をFマウントにどうやって改造したのか?が非常に気になりますね。
Fマウントレンズを分解しマウント部分を外し、M42レンズのマウントネジ部分を旋盤で落としてFマウントをはめてねじで止めるという感じでしょうか?
自動絞りさえ気にしなければ撮影だって問題無さそうですし、何か楽しそうなレンズですし、実際によく写りますし、これはこれで十分アリですね。
でもよく考えると部屋にはM42のペンタックスSPがゴロゴロしている関係、普通にM42で使えばいいという...突然の現実に引き戻されました(笑
nico nicoさん、こんばんは。
どうやらこのヘリオスはロシア製の一眼レフ・ZENIT に着いていたもののようです。
とても自然に改造されていて、無理に削ったりはしていないプロの仕事でした。
Fマウント部は、ほかのレンズから移植したようにも見えますが、NIKON製ではないです。特注のパーツなのか、旧ソ連(ウクライナ)のニコンFマウントを採用したキエフというカメラ用のレンズマウント部を使ったのかもしれませんが(安いので)、正確には不明です。
ニコンボディに装着して、フィルム面からバルブシャッターにして後玉までの距離を観察すると、ニコンレンズより明らかに近いので(フランジバックの差・1mmだと思いますが)、もともとはM42用のレンズであったことは間違いなさそうです。
改造レンズ専門店にM42→Fマウント改造を依頼すると、35000円くらいするので、+1万で買えたのは良かったと思っています。
M42マウントのボディを買えばいいのですが、なかなかSP やFUJICA の状態のよいものに出会えず…。あと、キヤノンもそろそろ欲しいので、M42-FDマウントアダプターという手もあるな、と考えています。
M42は比較的リーズナブルで写りもいいレンズが多いので、手を出していきたいところです。
突然のコメント失礼いたします。
NIKONでヘリオスを使いたくて調べていたところ当記事にたどり着きました。
改造レンズということですが、無限遠でのピント合わせができ、解放F値は変わりないのでしょうか?
とても興味深いです。
また、レンズをどこでお買いになられたのかも教えて頂けると嬉しいです。
けんとさん、こんばんは。
無限遠でのピント合わせできます。開放F値も(おそらく)変わっていません。
買ったお店は、東欧・ロシア系レンズで有名な「KING 2」です。
通販専門なので実物を見られず不安もありましたが、問題ありませんでした。
私は、F3とDfでしか使ったことがありませんが、KING 2のホームページではD600の作例がのっています。
現在も何本か在庫があるようですね(時期によっては在庫がないときもあります)。
以上、参考になれば幸いです。
返信ありがとうございます。
買ったサイトまで教えて頂いてありがとうございます。
相場よりは少々高いですが、NIKONで使いたかったので買ってみようと思います!!
最近フィルムカメラやオールドレンズにはまりだして、ゆくゆくはエル型ライカが欲しいので、ブログの更新楽しみにしてます!!
重ね重ねコメントしてすみません。
NIKONのデジタル機種に取り付けた場合でも、逆光時には大きなフレアが写り込んでくれるのでしょうか?
教えて頂けると嬉しいです。
お役に立てたようでよかったです.
NIKON Df に付けた場合でも,フレア,ゴーストははっきりと写ります.
どの程度,カメラ内の画像処理エンジンで補正しているのかはわかりませんが,出ます.
それをその場で確認できるのは,デジタルの大きなメリットですね.
ただ,一眼レフの場合,フィルムでもデジタルでも,ファインダー越しに覗いているだけでフレア,ゴーストはなんとなく見えます(太陽を直視して,目を痛めない様に気をつけて下さい).
それを完全にコントロールするのは難しいですが,「なんとなくこう写るだろうな」というのは,ある程度予測できると思いますので,ぜひフィルムでもチャレンジしていただきたいです.
また,もしL型のライカを使われる場合には,レンズキャップをしないで太陽にレンズを向けると,シャッター幕が燃えてしまうこともあるので気をつけて下さい(布幕シャッターのレンジファインダーカメラは気をつけた方がよいです).
健闘をお祈りします!
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
ヘリオスの特性を生かした写真が撮れるように、まずは色々トライしてみたいと思います!
そして、ゆくゆくはご教示頂いてるように、フィルムカメラでも自分で思うように、光を取り入れながら撮れるようがんばります!!
ライカに関してなのですが、まだまだ勉強不足で、焼けてしまうことは知らなかったです。
買う前にきちんと勉強して、大切に長く使えるようにしたいです。
ブログの更新楽しみにしてます!!