伝統的建造物群保存地区の話は、連続だと疲れるのでちょっと他の話を。
今回は、フィルムのADOX Color Implosionについて記しておきたい。
このネガフィルムは、設定した感度によって、色調が緑や黄色、赤などに変化するちょっと変わったフィルムだ。
ISO100で使用した場合、70年代の夏のような色になる。粒状はISO400の場合に比べ、小さくなる、という。
(Silversalt ホームページより)
色は、設定した感度や光の状態によって変化し、それをコントロールできない楽しさがあるのだ。
NIKON F3 Ai Micro-Nikkor 55mm f/2.8S ADOX Color Implosion
なんだこの色は……。
一応、ISO200 に設定して、マクロレンズでコスモスを撮影。
緑が強く出ているようだ。楽しすぎるぞ。
NIKON F3 Ai Micro-Nikkor 55mm f/2.8S ADOX Color Implosion
これもISO200 に設定しているけど、逆光で2段くらい補正しているので、よくわからんです。
NIKON F3 Ai Micro-Nikkor 55mm f/2.8S ADOX Color Implosion
これもISO200 。だけど、どういう色になるか、よくわからんです。
まさに、コントロール不能だ。
KLASSE W ADOX Color Implosion
KLASSEに詰めてあやしい廃墟を撮影。
DXコードはないので、任意に設定する。確かISO100 だったと。
ISO100 だと昭和な感じに写りそうな気がしたので、熱海のレトロな喫茶店を撮影。
これは狙い通りだ。
NIKON F3 Helios44-2 58mm f2 ADOX Color Implosion
初登場のロシアレンズ Helios44-2。Biotar 58mmのコピー だが、本当におもしろい写りをするレンズだ。
オリジナルはM42マウントだが、NIKON Fマウントに改造してあるので、アダプターを使わずにF3 に装着している。このレンズはあらためてレビューしたい。
あやしいレンズ×あやしいフィルム+逆光 という条件だが、これがまた予想以上にカッコイイ。
いや~、これはおもしろい。もうちょっと作例があるので、次回に続きます(Out of control ! ADOX Color Implosion Part2)。