伝統的建造物群保存地区の写真が多く、このペースのままだと夏に撮った写真を載せるのが冬になりそうなので、ちょっとペースを上げていきたい。
ローライのブランド名で、Nightbird というフィルムが出ている。
いわゆるレッドスケールフィルムと呼ばれるもので、フィルムが裏返しに巻かれており、赤く写るのだ。
https://www.flickr.com/groups/nightbird/pool/
しかもISO800 なので、夏の夜にぴったりじゃん、と思い、KLASSEに入れて夜の街を撮っていた。
で、都内各所を撮り、喜び勇んで戸越銀座のフォトカノンに持っていった。
出すときに、「これはレッドスケールなので、無補正で」 とお願いしておく。
そして現像が終わり、わくわくしながらインデックスを見てみると………、赤くないじゃん!
写真自体は悪くないんだけど、赤くないんですよ、赤く。
お店の人と話したけど、現像やスキャンのプロセスに問題はなく、そうなると、そもそもフィルムが裏返しではなかったのではないか、との推測だった。
えー、ホントにそんなことあるの? と聞いたら、ローライならありえますよ、OEM生産だし、とのこと。
ほんまかいな、と家に帰り、残りのNightbird と Redbird という同じレッドスケールのフィルムを比較してみた。
すると……、
▲(左から)Fujifilm X-TRA400、Rollei Redbird、Rollei Nightbird
乳剤面がX-TRA400(左)と Nightbird(右) は同じ。本当ならば、Redbird(中央) と Nightbird(右) の乳剤面が同じ向きでなければならない。
な、なんと、本当に 「Nightbird」 は、裏返しに巻かれていないではないか!
つまり、普通の感度800 のフィルムと同じ状態なのだ。がびーん。
だいきちの真夏の夜の夢を返してくれ……。
購入したお店に事情を説明したところ、返品もしくはRedbird と交換 という提案だったので、Redbird と交換してもらった。
また、本国のメーカーに問い合わせもしてくれたが、満足のいく回答は得られなかったとのことだった。
で、前述のFlickr の Nightbird のグループを見ていると、赤い写真に混じって普通の写真も載っているんだよね。
ひょっとしたら普通巻きのNightbird を使っているのかもしれない……。
ただ、写真自体は結構気に入ってしまった。赤くないけど。
ざらざらした感じと独特の色合いが。Natura1600 だと、もっときれいに撮れてしまうというか。
夜の二子玉川ライズ。
この、なんとも妖しい感じがイイ。
KLASSE W Rollei Nightbird
二子玉川の柳小路。
銀座・数寄屋橋交差点。左端に聖地・ニコンハウスが輝いている。
普通にきれいに撮れているという……。
KLASSE W Rollei Nightbird
最後、品川駅。
松坂屋カメラの帰り。
と、まぁ、本当にこんなことあるんかいな、というまさかのレッドスケールフィルムの普通巻き事件でした。
nightbirdを検索してて見つけた記事に驚きました!まさか裏巻きされてないnightbirdがあるとは(苦笑)
ローライは127フィルムを出してくれてるのでnightbirdも4×4二眼カメラの撮影で裏巻きを表巻きに巻きなおして使ってるのですが。。。
まさか最初から裏巻きになっていない不良があるとは(^-^;)
でも雰囲気があるよい写真です!不幸中の幸い?
石川のカズさん、コメントありがとうございます。
127フィルムですか……。フィルム道の中でもさらに険しい道ですね……、おつとめごくろうさまです。
ベビーローライなんてかわいくて欲しいなと思いましたが、120フィルムをカットして使ったり、フィルム入手に苦労されている諸先輩方を見て断念しました。
それにしても、127のnightbirdを更に表巻きにして使われているというお話には驚きました。逆転の発想ですね。
逆に、だいきちが買った表巻きのnightbird(不良品)が127サイズなら、うまい具合にそのまま使えたというわけですねぇ。
興味深いお話およびコメントありがとうございました。