愛知県の足助(フィルムと歩く日本の原風景 足助編)を14時半に発ち、静岡県焼津市の花沢地区を目指す。
途中、浜名湖PA で休憩をとった後、焼津IC で降り、20分ほどで花沢地区に着いた。
時刻は16時40分。
ここ花沢は、2014年に重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定されたばかりだ。
山間部の谷地にある30戸ほどの山村集落で、街道沿いの屋敷地と周囲の畑や山林を含んで保存地区となっている。
NIKON F3 HP Carl Zeiss Distagon T* 2/35 ZF.2 Kodak UltraMax400
保存地区の入り口。
左手に見える街道と川(花沢川)が並行している。
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少し登って、屋敷エリアに到着。
屋敷は街道の西側に集中しており、傾斜地のため石垣を築いて造成している。
敷地の平場を確保するために石垣は道路際から築かれており、その石垣の上に農作業などで使われた附属屋が建ち並ぶ。
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明治時代以降は、お茶、みかん、養蚕が盛んになり、建物も増改築されていった。
隣同士の附属屋の2階をつないで部屋とした建物もあるが、この日は補修中だった。
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時代を感じさせる石垣だ。
坂道の傾斜に合わせて高さを調整しているのがわかる。
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保存地区を抜けると、山道となり、花沢地区と静岡市小坂を結ぶ旧東海道の日本坂峠となる。
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焼津市街地から近いものの、建物や周囲の環境を含め昔の状態が維持されている。
川に沿って吹く風が心地よい。
山間にひっそりとたたずむ情緒ある町並みであった。
これで1泊2日の重伝建を巡る旅が終わった。走行距離は850kmだった。
旅の中で重伝建で暮らす人とも話したが、重伝建に申請するにあたって住民の意見が二分したり、どのように保存していくべきか、観光地化するべきか否か、など興味深い生々しい話を聞くこともできた。
この重伝建の旅が思いのほか楽しかったので、実はこの翌週には福島、栃木、群馬、長野を回り、先日も京都、奈良に行ったが、あんまり重伝建の話ばかりを続けるのもなんなので、他の話もはさみながら、折を見て書いていきたい。