昨年、300円で買ったピッカリコニカ(KONICA C35 EF) は、レンズにクモリがあり、強い光にはコントラストが低下するが、写り自体はそこまで悪くない(かもしれない)、ということがわかった(ピッカリコニカ で 目黒散歩)。
そこでネガカラーではどんなもんか、試してみることにした。
フィルムはコダックのEktar だ。
やわらかい光を入れて、ソフトレンズ風に撮ってみた。
ストロボを使って、夜の武蔵小山。
これは、まちがいなく昭和だ。
なかなか狙ってもこの写りにはならないでしょ。
けど、発売当時は “暗いときでもとりあえず写る” ということが偉大だったのだろう。
ストロボなしで日陰、ピントもだいたい合っている、という条件だと結構いいんだよねぇ。
これは最短の1m で撮影。
このカメラでこの景色を撮れば、80年代、わたせせいぞう、っぽくなると思って撮ってみたけど、妄想?
駒沢公園までポタリング。
ポタリングという言葉は比較的最近の言葉かと思っていたけど、『60s 日本の雑誌広告』(ピエ・ブックス)という本に、1960年代、丸石自転車の広告が出ていて、「おしゃれしてポタリングしちゃおう」 というコピーを発見した。
そんなに昔からあった言葉なのか、と驚いた。
ピッカリコニカは、“ちゃんと撮ろう” という意識から解放してくれて、本能のままに気楽に撮れる。
散歩や自転車のお供にぴったり、といいたいところだけど、もうちょっと写ればなぁ。レンズのクモリが惜しいなぁ。
まぁ、あえておすすめはしないけど、こんなカメラもあったのだ、ということを残しておきたい。