昨年、KONICA C35 EF をジャンクで300円で買っていた。
ジャンクとはいえ、シャッターは切れるし、絞りの固着などもなかった。
問題は電池蓋が開かず、露出計が働かないことだ。そこで、電池蓋にベンジンを塗布して放置していた。
しばらく存在を忘れていたが、先日、試してみたところ、電池蓋が開いた。
腐食気味の接点を磨き、電池を入れたところ露出計が反応した。これは、いけるかも。
そこでボロボロだったモルトを貼り直し、試し撮りをしてみた。
「ぴっかりコニカ」 で知られるように、ストロボが肝なのだが、幸い電池室も腐食はなく、無事作動した。
撮影者が行うのは、ASA感度の設定とストロボ点灯の有無、そして目測式のピント合わせだ。
ファインダー内に、露出に応じた絞り値が出るのだが、F値2.8より暗い場合はストロボを使う。
ざっくり、超ざっくり。ワイルドだぜ。
とりあえず、光線漏れ、巻き上げ、露出など、怪しい点が多かったので、ネガカラーは使わずにモノクロで撮って自家現像してみることにした。
天気もよかったので、散歩がてら目黒不動尊に行ってみることにした。
KONICA C35 EF Fuji NEOPAN ACROS100
KONICA C35 EF Fuji NEOPAN ACROS100
むむむ。写っている。
相当日差しが強かったので、コントラストの低下が見られるけど、描写自体は悪くないんじゃない。
KONICA C35 EF Fuji NEOPAN ACROS100
ピントも悪くない。
では逆光だとどうなんだろう。
KONICA C35 EF Fuji NEOPAN ACROS100
さすがに厳しいか……。
KONICA C35 EF Fuji NEOPAN ACROS100
ちょっと日陰だと、普通に写るなぁ。
KONICA C35 EF Fuji NEOPAN ACROS100
意外と線が細く、繊細な描写だ。さすがヘキサノンレンズ。
KONICA C35 EF Fuji NEOPAN ACROS100
金属の質感がいいなぁ。
KONICA C35 EF Fuji NEOPAN ACROS100
ちょっと暗かったので、こちらはストロボ使用。
KONICA C35 EF Fuji NEOPAN ACROS100
ちょっと後ピン。
目測式は難しいけど、慣れればスナップ向きだ。
あまり何も考えずに、ささっ、と撮れる。やばい、ローライ35が欲しくなってきた。
KONICA C35 EF Fuji NEOPAN ACROS100
KONICA C35 EF Fuji NEOPAN ACROS100
光を入れてやわらかく撮るのもいい。
(追記)
よくよくレンズを見てみたら、少しクモリがあった。
コントラストの低下はその影響かもしれない。
とりあえず、機械的なトラブルはなかったので、次はカラーを試してみよう(ピッカリコニカ で ネガカラー)。