モノクロで撮りたいとは思うけど、ネガと違って身近に現像に出せるところがない。
そのため、ネットで見つけた現像所にフィルムを郵送して、現像とCDを作成してもらっている。
ネットだと安いのだけど、発送して手元に届くまで、だいたい10日間かかる。
そうすると、どうもモノクロフィルムで撮るのが億劫になってしまう。
やっぱ、撮ったらなるべく早く見たい。
そこで、自家現像をやってみるか、と重い腰を上げた。
先達のホームページを参考にさせていただき、ヨドバシカメラと100円ショップで道具をそろえた。
・現像液(D-76,スーパープロドール,ミクロファインなどお好みで)1リットル300~600円
・停止液(富士酢酸(50%) 1L )800円 ※水で代用も可能
・定着液(スーパーフジフィックス)1000円
・水洗促進剤(富士フイルム 富士QW 2L)80円
・ドライウェル(富士フイルム ドライウエル(200cc)350円
・堀内カラー メスカップ(3個)800円×3 (現像液,停止液,定着液を入れる。口がとんがっているので液だれしにくく使いやすい。ここはケチらないで堀内カラー製を買ってよかった)
・LPL 撹拌棒 500円弱 (現像液を作る際などに使用)
・メスシリンダー 500~1000円 (正確に分量を量る際に使用)
・温度計 ETSUMI 30cm 700円
・フィルムピッカー 1000円
・スポンジ kingフォトスポンジ S 500円(フィルムに傷が付く場合があるので使わない人もいるが、乾燥時間の短縮につながり、ホコリもつきにくくなるので使用している)
・フィルムクリップ 3個入 2000円(※現像後のフィルムを乾燥のために吊す際に必須)
・ポリタンク2つ 1300円×2 (現像液貯蔵用 1つでよかったかも)
・漏斗 100均で可
・ダークバック 3000円くらい (フィルムをリールに巻き、現像タンクに入れるまでの間、使用するが、だいきちは真っ暗な納戸の中で行っているので、ダークバックは使用していない)
ここまでで、だいたい10000~15000円くらいだろうか。
現像タンクは、LPLのプラスチック現像タンクにした。
ブローニーフィルムも現像でき、しかもリールに巻く際の失敗が少ないということで、少し高い(約6000円)がこれを選んだ。
トータルで2万円くらいかかった。
で1本目の現像。
普通にリールに巻けていたのだが、途中でリールが回らなくなってしまった。
もうダメだ……、きちんと巻けていないが、しょうがない、とりあえず現像してみることにした。
NIKON F3 HP Voigtländer NOKTON 58mm f/1.4 Fuji NEOPAN 100 ACROS
NIKON F3 HP Voigtländer NOKTON 58mm f/1.4 Fuji NEOPAN 100 ACROS
案の定、ドイヒーだ。
失敗しないリールのはずなのに、なんて下手なんだ……。
そこで、なぜうまく巻けなかったのか検証してみた。
失敗する人はあまりいないと思うが、少しでも参考になれば幸いだ。
ポイントは「2周目に入るところ」だ。
こんな感じ(↑)で、すこすこ右手を動かすと、自然とバームクーヘンのように巻かれていくのだが、
この2周目に差し掛かる際に(↑)、
このように(↑)、白い板の下に潜り込めば、成功だけど……、
このように(↑)、白い板の上に来てしまうと、フィルムが延々と1周目を回ってしまうことになる。
そうするとフィルム同士が重なってしまい当然現像もできないし、途中で巻けなくなってしまう。
対策としては、フィルムの先頭を少しカールさせておき、2周目に入る際に白い板の下に入るように指で誘導すればよい。って、そんな大げさな話でもないし、偉そうなことは言えないのだが、参考までに。
その後は10本くらい現像したが、すべて無難に現像できた。
KLASSE W Fuji NEOPAN 100 ACROS
KLASSE W Fuji NEOPAN 100 ACROS
KLASSE W Fuji NEOPAN 100 ACROS
KLASSE W Fuji NEOPAN 100 ACROS
KLASSE W Fuji NEOPAN 100 ACROS
KLASSE W Fuji NEOPAN 100 ACROS
ブローニーフィルムの現像も成功し、とりあえず軌道に乗せることができた。
やはり、撮ってすぐに見られるのが嬉しい。また、ほぼフィルム代だけで楽しめる、というのは安上がりだ。
そしてなにより、自分で現像をすると愛着が湧く。
次はプリントにチャレンジしてみたい。