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CONTAXの話はまだまだ続けられるのだが、3回連続でちょっと飽きたので他の話題をはさみたい。

手元にある 『ニコンFシリーズ』(日本カメラ社刊) の中に、写真家の柳木昭信氏がNIKON F2 で撮影した「オーロラと北斗七星」という作例がある。

この写真がイイ。
全体のざらつきや星空のグラデーション、オーロラの色調など、なんとも味があるのだ。だいきちもフィルムでこんな夜の写真を撮りたい。
この「味」は、“星空”と“フィルムの粒状性” の調和が生み出しているのではないかと思う。

粒状性とは、「濃度のばらつきに起因する粒状のランダムなテクスチャをさす」(wikipedia より) が、ここでは「ランダム」というキーワードに注目したい。

われわれが通常目にする印刷物は、規則的に並んだCMYKの網点(あみてん)の集合体で表現されているのだが、ここ数年、これとは少し異なる「ランドット印刷」 という技術が注目されている。
これは網点が“ランダム”に分布している。

網点がランダムに配置されると、モアレの発生を防ぐという効果のほかに、数字では表せない“見た目の自然感”も生まれるのだ。
だいきちも、何度かテストプリントに立ち会ったが、風景など自然写真の印刷と親和性が高いように感じた。
この技術により、豊かな階調と高精細という両立が難しい表現が可能となる。

そこでこのコンセプトを写真にも応用して、「高精細+ランダム」 で夜景を撮ったらおもしろいのではないかと考えた。
つまり、「中判カメラ+ネガフィルム」である。

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Mamiya RZ67 ProⅡ SEKOR 110mm f/2.8 Fuji PRO160NS

中判カメラで撮影した佃島の夜景。
精密な描写、かつ、階調も出ていて、なんとも神秘的な写真が撮れた。
デジタルのハイダイナミックレンジ(HDR) の写真にも少し似ている。

Fuji PRO160NS は、PRO400H より安いけど、latitude が広いように感じているので夜景撮影のときは好んで使用している。

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NIKON F3 HP  Carl Zeiss Distagon T* 2/35 ZF.2  Fuji C200

35mmフィルムでも撮ってみた。むむ、これはこれでイイじゃないですか。
中判に比べるとざらつきは大きいけど、それが逆に質感や夜の雰囲気を醸し出している。

それにしても、フィルムの場合、本当に撮れているかわからないので、夜景撮影は特にドッキドキである。
なので、とりあえずデジカメ(D610)で撮ってみて、それをもとに露出を決めると大きくは外さない。
ずいぶん高い露出計だけどね……。

パート2に続く(フィルムカメラで夜景を撮る 2).

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