時間ができたので、横浜をぶらつくことにした。
装備は、NIKON S2 に W-Nikkor・C 3.5cm f2.5 と LEICA M6 に Elmar 5cm f3.5 の2台体制だ。両方ともレンジファインダー機なので、2台持ちでも比較的軽い。
今まで W-Nikkor・C 3.5cm f2.5 はあまり使う機会がなかったので、どんな描写か楽しみだ。
NIKON S2 と W-Nikkor・C 3.5cm f2.5。
S2には50mmのファインダー枠しかないので、それ以外は外付けファインダーが必要となる。
W-Nikkor・C 3.5cm f2.5 は、1952年から9年間製造されたガウスタイプのレンズ。
Wはwide、Cはコーティングを意味している。
「先生は(NIKON) Sにニッコール35ミリ、F2.5 の広角レンズをつけ、家を出るときは必ずカメラを肩にして、これと思う被写体はさっとスナップしていた」(「ニコン解体新書」成美堂出版より)
ここで言う「先生」とは、土門 拳のことだ。
土門 拳と言えば、古寺巡礼で使用したジナーの印象が強いが、スナップではNIKON S 、SP、LEICA M3 あたりを使用していたそうだ。Sマウントレンズでは3.5cm f2.5 や 2.5cm f3.5、8.5cm f1.5 を愛用していた。
NIKON S2 W-Nikkor・C 3.5cm f2.5 Fuji C200
NIKON S2 W-Nikkor・C 3.5cm f2.5 Fuji C200
絞りはf2.5、2.8、4 あたりで撮影した。
オールドレンズらしく、コントラストが高すぎず、優しい描写だ。収差も少ない。
NIKON S2 W-Nikkor・C 3.5cm f2.5 Fuji C200
NIKON S2 W-Nikkor・C 3.5cm f2.5 Fuji C200
今回は、石川町から山手を歩いた。
坂道、階段、と新しい発見があった。
NIKON S2 W-Nikkor・C 3.5cm f2.5 Fuji C200
開放で撮影。
暗い室内だったけど、雰囲気ごと切り取ることができた。
NIKON S2 W-Nikkor・C 3.5cm f2.5 Fuji C200
こちらも懐かしい感じの階段。ここは確かF5.6 くらいまで絞って撮影した。
W-Nikkor・C 3.5cm f2.5 は、開放付近でオールドレンズらしい柔らかな描写と階調豊かな描写が同居していた。
ただ強い光源にはフレアーが出やすいので、フードが欲しい。けど、Sマウントのフード、高いんだよなぁ。