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約15年前にF4 を貰い、その後、D80 → NIKON 1 J1 → D610 とデジタルをはさんだ後、
F3 HP(故障で返品) → F100 → F2  と川をのぼる鮎のように上流を目指し、ついにNIKON F を購入したことでNIKON の歴史を遡る長い旅がやっと終わった……、という気でいた。

ところが、NIKON F を使う中で、オールドレンズやカメラの良さを知り、
「もっとオールドだと、どんなもんだろう」 と、 さらに上流、というか源流が気になり始めてしまったのだ。

一度気になると、もうダメだ。そう、レンジファインダーのNIKON Sマウントである。
しかし! 人気のNIKON SP、S3 は、高い。10~30万円くらいだろうか。

ところが! その前のモデル、NIKON S2 ならば、レンズ付きで5~8万円くらいで買えるのだ。

 

 

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で、買ってしまった、NIKON S2。NIKKOR-H・C 5cm f2付き。
前期型で、おそらく1955年くらいの製造だ。
S2は、ファインダー枠が50mmしかないので、他の距離は外付けファインダーが必要となる。

また、シャッターが低速、高速に分かれているので面倒、という話もあるが、それは感じなかった。
SP、S3のような一軸不回転方式のシャッターダイヤルは便利だけど、NIKON F と同じなので面白くないなぁと思っていた。

 

 

DSC_9831

シャッターダイヤルは、低速(下部)と高速(上部)に分かれている。
高速シャッター(1/60より速い)の場合には、低速を30に合わせた上で、上部のダイヤルを少し上に引き上げて回す。1/30は、両方を30に合わせる。昼間使う分には、低速は使わないので、上部のダイアルを動かすだけだ。
ちなみに、1/1000は、ダイアルが下まで完全に落ちずに途中で止まるため少し焦るが、それで正常のようだ。

低速の場合は、上部の高速ダイアルを30-1に合わせた上で、下部のダイアルを回す。

このシャッターダイアルは、シルバーは前期、ブラックが後期だ。
ボディの精度は後期のほうが良いらしい。

で、試し撮りをしたところ、想像以上によく写っていて感動した。
これが約60年前のカメラとレンズなのか! と。

 

 

DSC_9803
なので、他のレンズも欲しくなり、3.5cm F2.5と10.5cm F2.5 を買ってしまった。
当然、外付けファインダーも必要になるが、距離ごとに一つずつ買っていたのでは大変だ。

 

 

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で、ズームファインダーという代物がある。
いわゆるズームレンズのように、距離を変更できる。
ちょっと大きいけれど、これ一つで35mm~135mmをカバーできるのだ。
しかも73mm 、90mmなんて距離もある。これは、ヘクトール73mm など、ライカスクリューマウントを意識して作られたものだろう。

 

 

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NIKON S2  NIKKOR-P 10.5cm F2.5  に 外付けズームファインダー。し、しぶすぎる。

10.5cmは、F4の“マウンテンニッコール”が人気も高いが(値段も高い)、F2.5 も本当によく写るレンズだ。
脇本善司氏設計によるゾナータイプの銘レンズ、とニッコール千夜一夜物語でも紹介されている。

 

 

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S2 + 3.5cm F2.5 と NIKON F + ニコンメーターⅡ型  のコラボレーション。
しぶすぎるぜ……。

ちなみにこのニコンメーターは、見た目もきれいで針も振れる。
しかしこの時代のセレン光式なので、「ちゃんと動く」=適正露出 とは言い切れないので注意が必要だ。そりゃ、そうか。

S2は何本か撮ってみたが、S2 とオールドレンズ達は、想像以上によく写っていて驚いた。
しかもレンジファインダーなので軽く(50mm F2付きで約660g:実測値)、街歩きには最高だ。

S2より古く、となると「S型」「M型」「Ⅰ型」と遡るが、ライカ判ではないし、「M型」「Ⅰ型」はコレクターズアイテムなので、実用としてはS2までだろう。
これでもう何も買わずに済む、たぶん……。

 

 

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