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昨年末、急遽、29日、30日と時間ができた。

家でのんびり、とも思ったけど、これは千載一遇のチャンスなので、旅に出よう。

冬のローカル線の旅なんかいいんじゃないか。

だいきちの敬愛する作家の一人に宮脇俊三がいる。

『時刻表2万キロ』や『最長片道切符の旅』は、何十回読んだことだろう。そして読むたびに、旅に出たいなと思う。

 

彼の著書の中に、「ローカル線10傑」というくだりがある。

天北線(音威子府-浜頓別-南稚内)
湧網線(中湧別-網走)
五能線(東能代-五所川原-川部)
阿仁合線(鷹ノ巣-比立内)
能登線(穴水-蛸島)
宮津線(西舞鶴-豊岡)
木次線(宍道-備後落合)
松浦線(有田-伊万里-佐世保)
宮原線(恵良-肥後小国)
高千穂線(延岡-高千穂)

が選ばれているが、現在では赤字は廃線、青字は国鉄の手を離れ、第三セクター等により運営されている。

上記10路線の収支係数は、400~1700であり(100円稼ぐのに経費が400円~1700円かかる)、経営的な観点だけで言うと廃線もやむなしだろう。

北海道のローカル線は、この2線以外もほぼ全滅だし、木次線も常に廃止の噂が絶えない。

五能線も廃止寸前だったが、観光列車のリゾートしらかみが年間10万人以上乗車のヒット。復活を遂げた。

今回は、冬のローカル線情緒を味わいたい、1泊2日の強行日程、ということで東北地方に狙いを定めた。

12月29日というと帰省ラッシュのピークだが、運良くインターネットの「えきねっと」で東京駅6時発の秋田新幹線始発を予約することができた。

秋田新幹線で角館まで行き、角館を観光。そして、秋田内陸縦貫鉄道(角館線、阿仁合線を引き継いだ路線)に乗って鷹ノ巣に出て、そこからJR奥羽本線で弘前へ行き1泊、翌日、五能線と津軽鉄道に乗って帰るというプランを立てた。

装備は、悩みに悩んだ末、LEICA M6にSummicron 50mm f2(3rd)、NIKON F100 にTAMRON 28-75mm f2.8、そしてX-Pro2 に 35mm f2 を持っていくことにした。

LEICA でモノクロ、NIKON F100 でカラーネガ、X-Pro2 でデジタルで押さえ、という毎度のことながらふんぎりの悪いセレクトだ。

いつかは、ライカやローライフレックスだけを持って旅をする、なんてことをしてみたいものだ。

6時に東京駅を出発し、9時20分に角館に着いた。角館は武家屋敷エリアが重要伝統的建造物群保存地区となっており、春の枝垂桜で有名だ。

 

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LEICA M6  Summicron f2/50mm(3rd)  Kodak T-MAX400

武家屋敷の黒と雪の白のコントラストがきれいだった。

黒が多かったり、白が多かったりと露出の設定が難しく、デジカメで撮りながらフィルムの露出を決めていった。

 

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LEICA M6  Summicron f2/50mm(3rd)  Kodak T-MAX400

 

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LEICA M6  Summicron f2/50mm(3rd)  Kodak T-MAX400

 

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LEICA M6  Summicron f2/50mm(3rd)  Kodak T-MAX400

 

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LEICA M6  Summicron f2/50mm(3rd)  Kodak T-MAX400

 

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LEICA M6  Summicron f2/50mm(3rd)  Kodak T-MAX400

 

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LEICA M6  Summicron f2/50mm(3rd)  Kodak T-MAX400

 

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LEICA M6  Summicron f2/50mm(3rd)  Kodak T-MAX400

2時間ほど散策したが、雪が強くなってきたので急いで角館駅に戻り、秋田内陸縦貫鉄道を待つ。

 

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FUJIFILM X-Pro2  XF 35mm f2 R WR

秋田内陸縦貫鉄道(この写真は、終点の鷹巣駅で撮影)。

 

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LEICA M6  Summicron f2/50mm(3rd)  Kodak T-MAX400

秋田内陸縦貫鉄道は、国鉄時代の角館線と阿仁合線、そしてその両線を結ぶ鷹角線を引き継いで第三セクターにより運営されている。

角館線と阿仁合線は、宮脇俊三の本の中でもよく言及されていたので、ぜひ乗りたいと思っていた路線だ。

 

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LEICA M6  Summicron f2/50mm(3rd)  Kodak T-MAX400

現在は、角館-鷹巣間を2時間~2時間半で結ぶ。

 

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LEICA M6  Summicron f2/50mm(3rd)  Kodak T-MAX400

 

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LEICA M6  Summicron f2/50mm(3rd)  Kodak T-MAX400

 

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FUJIFILM X-Pro2  XF 35mm f2 R WR

 

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LEICA M6  Summicron f2/50mm(3rd)  Kodak T-MAX400

途中、阿仁合駅で20分くらい停車となったので、駅周辺を散策する。

 

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LEICA M6  Summicron f2/50mm(3rd)  Kodak T-MAX400

見ているだけで寒くなる写真だけど、実際に寒かった……。

 

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LEICA M6  Summicron f2/50mm(3rd)  Kodak T-MAX400

阿仁合駅前。

なんでも、この近くにある阿仁合スキー場は、雪質がよいことでその筋では有名だそう。

 

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LEICA M6  Summicron f2/50mm(3rd)  Kodak T-MAX400

阿仁合は鉱山で栄え、銅の産出は日本一になったこともあるそうだ。

 

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LEICA M6  Summicron f2/50mm(3rd)  Kodak T-MAX400

またこの近くでは、狩猟を生業とする人々の阿仁マタギが有名だ。

 

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FUJIFILM X-Pro2  XF 35mm f2 R WR

 

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FUJIFILM X-Pro2  XF 35mm f2 R WR

ここ前田南駅は、映画 『君の名は』 に登場する駅に似ているそうだ。

会社側も「前田南駅入場券」を販売したり、聖地巡礼として宣伝している。

この路線も実は赤字で存続の危機に立たされているので、どんな方法であれ、乗客が増えるのは喜ばしいことだ。

 

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LEICA M6  Summicron f2/50mm(3rd)  Kodak T-MAX400

そんなこんなで、2時間半の秋田内陸縦貫鉄道の旅を終え、鷹ノ巣から弘前へ向かった。

弘前出身の将棋棋士・行方尚史八段に連絡をすると、この季節の弘前はタラ鍋がうまいから食っていけ、というので、「じゃっぱ汁」(タラのじゃっぱ(アラ)と野菜などを煮込んだ鍋)を食し、長い一日を終えた。

明日は、弘前から五能線と津軽鉄道のストーブ列車に乗りたいのだが、接続が難しそうだ……(フィルムと旅する 五能線~津軽鉄道 編 に続く)。

 

 

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