LINEで送る
Pocket

 

ダイキチには、「いつかは手に入れるんだろうなぁ」と思っているレンズが3本あって、今回入手したズミルックス 35mm は、その内の1本。

 

 

▲うーん、コンパクトでかっこいい。

 

ズミルックスは、世代によって描写がかなり異なる。

その「世代」による分け方も、文献によって異なるが、「M型ライカとレンズの図鑑」(枻出版)や「LEICA M10 BOOK」(玄光社)では、

1961年〜 第一世代

1990年〜 第二世代

1994年〜 第三世代

2010年〜 第四世代

 

と分類されている。

第一世代は、5群7枚の球面レンズ、第二世代以降は5群9枚の構成で非球面レンズが使用されている。とりわけ、第二世代は手磨きの非球面レンズが使用され、生産本数も少なく、コレクターズアイテムとなっている。

 

また第一世代にも、初期型(M3用メガネ付き、M2用)と初代改良型(1966年以降)があり、同じ5群7枚の構成だが、MFTデータを比較すると両者は微妙に傾向が異なる(「ライカ通信 No.12」 81-93,枻出版,2004より)。

 

マップカメラの分類では、初期型が1st、初代改良型が2nd、となっており、正直、こっちの分類の方がしっくりと来るので、このブログ内では、初代改良型を2ndとしたい。

 

で、ダイキチが欲しいのは、2nd の球面ズミルックスだ。開放では、フワフワ、滲み、ゴースト、とクセ玉のオンパレードなんだけど、滲みレンズ好きとしては、いつかは使ってみたいと思っていたのだ。

 

 

 

▲購入したのは1981年製だった。M6とマッチするぜ

 

 

で、とりあえずすぐに結果が見たいので、まずはLEICA M-E で試し撮りをした。全て開放のjpeg撮って出しだ。

 

 

 

LEICA M-E  Summilux 35mm f1.4 (2nd)  

 

夜、そんなに強い光源はなかったけど、ゴーストが出た。

 

柔らかいんだけど、意外としっかりと写っている印象。

 

 

 

LEICA M-E  Summilux 35mm f1.4 (2nd)  

 

赤い光に誘われて撮るとゴーストが出た。神秘的な描写だ。

 

 

 

LEICA M-E  Summilux 35mm f1.4 (2nd)  

 

神田の路地。

 

 

 

LEICA M-E  Summilux 35mm f1.4 (2nd)  

 

昼間でも開放で撮影してみたい。とのことで、NDフィルターを使って開放で桜を撮影。

ゴーストと滲みがすごい。

 

Summilux(2nd)のフードは分割できて、その間にシリーズ7という保護フィルターを挟む。ここに49mm径のフィルターが挟み込めるらしいので、49mm径のNDフィルターを購入した(参考「Ichiro Photography」さんのホームページ)。

 

 

だいたいの描写、ゴーストが出そうな条件を確認したところで、フィルムで撮影してみる。

 

 

 

LEICA M6  Summilux 35mm f1.4(2nd)  Cinestill800

 

夜の蒲田。

いつもなら、まずはLomography800を選ぶところだが、在庫がなかったので Cinestill800を選択。

個性の強いフィルムとレンズが、どのような化学変化を見せるか。

 

左側の感光したような赤は、Cinestill800の最初の2コマくらいによく出てくる。

 

 

 

LEICA M6  Summilux 35mm f1.4(2nd)  Cinestill800

 

光がほんのりと滲んで、雰囲気が出るなと。

 

 

 

 

LEICA M6  Summilux 35mm f1.4(2nd)  Cinestill800

 

大森に移動。

どうですか。山王小路商店街。

 

通称地獄谷とも呼ばれるこのエリアは、大森駅と池上通りに挟まれた窪地にある飲み屋街だ。

 

 

 

 

LEICA M6  Summilux 35mm f1.4(2nd)  Cinestill800

 

階段を降りていくと、このように所狭しと飲み屋が並ぶ。

 

 

 

LEICA M6  Summilux 35mm f1.4(2nd)  Cinestill800

 

大森駅西口の再開発が計画されているので、このエリアもどうなることやら。

 

ダイキチは長いこと、この近くの馬込に住んでいた。馬込は「馬込文士村」とも呼ばれるように、尾崎士郎をはじめとして多くの小説家が住んでいたことでも有名だけど、その文士たちも通っていたのが、この地獄谷だ。

 

大森に住んでいた林 忠彦の作品にも、ここで火野葦平らを撮影した写真が残っている。

 

そんな歴史あるエリアが再開発の名で消えていくのは寂しい限りだ。

 

 

 

LEICA M6  Summilux 35mm f1.4(2nd)  Cinestill800

 

そして大井町へ移動。

そう、今回は京浜東北線沿線の夜の路地を歩く、というのが裏テーマだ。

 

大井町の路地の光を浴びて、見事にゴーストが出た。

 

 

 

LEICA M6  Summilux 35mm f1.4(2nd)  Cinestill800

 

 

 

LEICA M6  Summilux 35mm f1.4(2nd)  Cinestill800

 

かなり暗かったけど、1/15 でギリギリ写った。

 

 

 

LEICA M6  Summilux 35mm f1.4(2nd)  Cinestill800

 

ゴースト、滲み、フレア、とクセ玉ではあるのだけど、ピントはしっかりとしている。

 

ダイキチの好きな写真家の一人・大竹省二はクセ玉について「レンズの持つ特質が、レンズの味と密接に関係し、絞り値によって解像度が大きく変化したり、歪曲やフレアが残ったり、消えたりする。これとても作画表現意図によって画面上への効果的な作用をする」と述べているように(「大竹省二のレンズ観相学」朝日ソノラマ,2006.より)、収差は表現を拡張する手段の一つなのだろう。

 

もうちょっと色々と( 今度は普通のフィルムを使って)、表現を試してみたいところだ。

 

おしまい。

 

 

 

 

 

スポンサードリンク

 

 

 

2件のコメント

  1. いつもROMだけさせて戴いております。ぼくもズミルックス35持っていますが最近はトンと使わなくなっております。このハレもボンヤリも個性とおもえば面白いかと。現代のシャープなレンズでは表現できないですから、ある種のロストテクノロジー?それでもひとつふたつ絞るとズミクロンでも太刀打ちできないほどシャープになったのを覚えています。歩留まりではズミクロンなんでしょうけれども、ズミルックスの方が個性になります。
    大井町の写真が気に入りました。映画のセットみたいです’(深夜食堂みたいだ)これも現代のレンズだとしゃっきりしすぎちゃってて、撮っても面白みに欠けちゃいます。
    これくからいがちょうどよいとおもいます。

    (僕はM8で1/8000で撮って見ました。日中に使うレンズではないですね。)

    k-1!
  2. コメントありがとうございます。

    確かに絞るとズミクロン以上ですね。開放とのギャップが個性だと思います。

    曖昧なゆらぎが魅力的ですね。

    daikichibomber

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です